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「イスラム教徒受刑者のスカーフ配慮を」 日弁連が要望

朝日新聞デジタル 5/16(火) 23:19配信

 刑務所でもイスラム教徒のラマダン(断食月)やスカーフ着用に配慮して――。日本弁護士連合会(日弁連)が栃木刑務所に対し、バングラデシュ人の女性受刑者の信教に配慮した対応を要望した。女性から2013年に2度、日弁連の人権擁護委員会に人権救済の申し立てが出ていた。日弁連がイスラム教の戒律をめぐり人権救済の要望を出すのは初めてという。

 12日付の要望書によると、女性はイスラム教徒で06年に入所後、礼拝用に長さ2メートル以上のスカーフの所持を許可された。しかし、13年に自殺や逃亡防止を理由に、刑務所から約80センチの三角巾を使うよう求められ、14年1月にはスカーフを没収された。また、夜明けから日没まで飲食ができないラマダン期間中に、日の出前の食事提供を求めたが拒まれたという。

 日弁連は「三角巾では耳や首が十分に覆えず、信教の自由を侵害した」と指摘。ラマダン中の食事時間にも配慮を求めた。

 これに対し、栃木刑務所は「規律・秩序の維持や管理運営に支障がない範囲で、宗教行為には最大限便宜をはかっており、対応に違法、不当な点はないと考えている」としている。(千葉雄高)

朝日新聞社

最終更新:5/16(火) 23:19

朝日新聞デジタル