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<名人戦>佐藤、右玉から仕掛け 第4局

毎日新聞 5/16(火) 21:22配信

 岐阜市の十八楼で16日に始まった佐藤天彦名人(29)と挑戦者・稲葉陽八段(28)による第75期名人戦七番勝負(毎日新聞社、朝日新聞社主催、大和証券グループ協賛)の第4局は午後7時18分、佐藤が54手目を封じて1日目を終えた。持ち時間各9時間のうち消費時間は稲葉4時間22分、佐藤4時間27分。2日目は午前9時に対局を再開する。

 互いに後手番の対局を制して稲葉の2勝1敗で第4局を迎えた。

 今期初めて角換わり戦になり、駆け引きのある序盤戦が展開されたが、腰掛け銀に構えた稲葉に対し、流行の6二金~8一飛型を選んだ佐藤は、午後になって玉を右側に移す右玉の作戦に出た。先手の4筋の位に対し、戦いの場から遠ざかる理屈で、これも流行している展開。

 稲葉が9八香(47手目)で穴熊へ囲う姿勢を見せると、佐藤は4四歩と仕掛けた。「ここで仕掛けるのは新鮮に感じます」と解説の豊島将之八段。対して稲葉は長考し、2四歩~3五歩で戦線を拡大、中盤の戦いが始まった。封じ手番を告げられると、佐藤はさらに長考の末に封じた。

 豊島八段は「佐藤名人の仕掛けに対して、稲葉八段がひねった手で応じた感じがします。2日目は一気に局面が激しくなる可能性があります」と語った。【山村英樹】

最終更新:5/16(火) 21:22

毎日新聞