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サヨナラ公演中の宝塚雪組トップ娘役・咲妃みゆが「大号泣」した夜とは…

スポーツ報知 5/17(水) 14:02配信

 宝塚音楽学校の第105期生入学式から、あす18日で早くも1か月がたつ。同校は、元プロテニス選手でタレントの松岡修造(49)の長女・恵さんが合格したことで大注目を集めた。

 入学式の日、恵さんの母・惠美子さん(51)は「家に帰ると娘がいない、物理的な寂しさはもちろんあります。夫も寂しがっていますが、離れていても心は一つ。『心は一緒にあるよ』と娘には言っています」と話していた。恵さんも、朝から晩まで歌劇の基礎訓練に追われる毎日では、ホームシックにかかる暇もないだろう。“心は一緒”を胸に、鍛錬にいそしんでいるはずだ。

 現役タカラジェンヌも同じだ。「私は音楽学校時代、ホームシックにかからなかったんですよ」と話すのは、兵庫・宝塚大劇場で退団公演の真っ最中の雪組トップ娘役・咲妃(さきひ)みゆ。「陸の孤島」という宮崎県児湯郡高鍋町の出身で、親元からはるか遠く離れていたが、「ホームシックにかかる同期を何とかしなきゃと思っていた感じ」だったという。「よく泣く」というだけに意外だったが、支える側に回る心情は、さすが娘役らしい。

 2年間の学校生活を経て、2010年に入団。初舞台の月組公演で初めて東京に長期滞在した時、宝塚の寮でみんなと暮らす状況と違うためか、急に“ふるさと恋し”の思いがあふれたという。「公演の後半でした。遅い(笑い)。もうすぐ帰省できるという喜びもあったんですが、初めて母に『私は多分、ホームシックになっている。これがそうだと思う』と電話をしました。そんな理由で電話をかけたことがなかったから『ある意味うれしいよ』と喜んでくれましたね」と咲妃。こちらも親子愛を感じさせるエピソードだ。

 咲妃は7月23日に、トップスター・早霧(さぎり)せいなと同時に卒業する。退団後について両親に電話で話をすると「先のことを考えながら日々過ごすより、目の前のやるべきことをまっとうすることが宝塚歌劇団さん、雪組のみなさん、早霧さんへの恩返しになるんじゃないのか」と諭されたという。

 「その話をしてくれたのは夜でした。大号泣ですよ! 私。人生の岐路に、必ず大きく携わってくれる。両親からの言葉、愛情は、はかりしれない尊さがあります」と感謝。「特に父は、すごく物事を深く考える人。その遺伝子をもう少し受け継ぎたかった(笑い)」。いやいや、“天才娘役”と評される咲妃の芝居への入魂度は、きっと父譲りだ。

 「退団後は、何にも考えていない。どうしたらいいでしょうか?」と進路は未定だが、これほどの素材を演劇界が放っておくわけがない。“第二の人生”も宮崎から遠く離れ、両親への感謝を胸に進み続けるだろう。(記者コラム・筒井 政也)

最終更新:5/17(水) 14:02

スポーツ報知