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【こちら日高支局です・古谷剛彦】史上最多72頭上場の千葉サラブレッドセール…ディープ産駒不在も8割近い売却率

スポーツ報知 5/17(水) 7:02配信

 船橋競馬場で12日、社台ファームや千代田牧場などの良血馬が集うトレーニングセールとして知られる「千葉サラブレッドセール」が開催された。午前8時から公開調教が行われたが、朝から日差しがきつく、競りが終わって気がつくと日焼けしていたほど。セール史上最多となる72頭が上場され、購買登録者数も昨年比で19人増となる235人を記録するなど、盛り上がりを見せた。

 売却総額は7億2740万円(金額は税別)、売却率は79.2%と昨年より減ってしまったが、近2年はディープインパクト産駒が高額取引されたのに対し、今年はディープ産駒の上場がなく、5000万円を超える馬がいなかった。その点では、上場頭数が増えても売却率が下がったのは致し方ない面もある。しかし、8割近い売却率は驚異的と言え、その数字を誇ったことは意義深いと思う。

 最高価格となったのは、母が07年ヴィクトリアマイルの覇者であるコイウタの15(牡、父ロードカナロア)で、4100万円で谷掛龍夫氏が落札した。2ハロン25秒5―1ハロン11秒7と時計面では抜きんでたものではなかったが、併せた相手を突き放した迫力ある動きと、G1馬の母と期待の新種牡馬のカップリングで馬体の良さも目につき、高評価となった。

 また、牝馬の最高価格は、ステラプラドの15(牝、父ワークフォース)の3100万円で、山元哲二氏が落札した。千葉セリではお馴染みのステラマドリッドを祖母に持ち、2ハロン24秒3―11秒0とラスト1ハロンは1番時計タイを叩き出した。動きの良さが、血統以上の評価を受けた要因と言える。

 さらに、ホッカイドウ競馬で10日の門別5R「フレッシュチャレンジ競走」を、ストロングリターン産駒のストロングキック(牡2歳、北海道・桧森厩舎)が好位追走から直線で2馬身半差をつけて快勝した。新種牡馬最初の勝ち名乗りを上げるタイムリーな話題だったことも受け、スクリーンヒーローなどの近親にあたるブロンドヒロインの15(牡、父ストロングリターン)が2050万円で久保田定氏によって落札された。

 吉田照哉市場長は「当歳、1歳のセリが売れていたことで、多くの方がすでに馬を持たれている影響もあってか、売り上げや売却率などは昨年より下がっていますが、ディープインパクト産駒が今年はいなかったことなども要因にあったと思います。新しい馬主の方も多く来場していただきましたし、2歳セールの必要性も感じました。育成技術の向上は、トレーニングセールによるものも大きく、日本は2ハロンで時計を出して評価されるだけに、非常に厳しい条件で好時計をマークしていることは高い技術のたまものだと思います」とセールを振り返った。

 トレーニングセールは、札幌競馬場で「HBAトレーニングセール」を残すのみ。22日に公開調教、23日にセリを行う2日間の日程で開催される。(古谷剛彦=競馬ライター)

最終更新:5/17(水) 7:02

スポーツ報知

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