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広野、川内で今秋再開 避難12市町村国有林伐採

福島民報 5/16(火) 9:19配信

 林野庁は15日、東京電力福島第一原発事故に伴い避難区域が設定された福島県の12市町村で中止していた国有林の伐採と出荷を今秋に再開すると発表した。森林の空間放射線量が比較的低い広野町1カ所と川内村2カ所の計約7ヘクタールで試験的に始め、平成30年度以降、実施する範囲を順次拡大する。
 林野庁は広野町と川内村の森林計3カ所について、空間放射線量が県の原木伐採・搬出基準値(毎時0・50マイクロシーベルト)を下回ったため伐採を再開する。
 広野町は1551ヘクタールの国有林のうち上北迫地区の約1ヘクタール、川内村は約5608ヘクタールのうち上川内、下川内両地区の計約6ヘクタールが対象となる。両町村は地域林業の再生と雇用創出に向け、国有林での伐採再開を林野庁に求めていた。
 林野庁は8月ごろに伐採の委託先を公募し、9月にも作業を始める。木材は原木市場に運び、放射性物質検査で安全を確認した上で出荷する。
 今年度はこのほか、葛尾村で間伐、楢葉、川内、広野、田村の4市町村で不要な木の刈り取りを行うが、いずれも出荷はしない。30年度以降については広野、川内両町村に加え楢葉町などでも伐採を行う方針。
 避難区域が設定された市町村の森林は間伐や除伐が行われておらず、樹木が密生している箇所がある。日光が遮られ土壌の状態を維持するのに必要な下草が育たないことから、早急な対策が必要と指摘されていた。
 県内の森林の約6割を占める民有林では、南相馬、田村、川俣、川内の4市町村で出荷に向けた伐採が再開している。

福島民報社

最終更新:5/16(火) 9:51

福島民報