ここから本文です

いまさら聞けない、なぜソーシャルレンディングは急拡大しているの?

5/16(火) 14:15配信

投信1

ソーシャルレンディングについて、3回にわたりご紹介するコラムの中編です。

前回は、ソーシャルレンディングと既存の金融機関との違いを銀行との比較で説明しましたが、今回はサービスが急速に拡大した背景と、サービス事業者は貸付成立までに何をするのか具体的なプロセスをご紹介します。

ソーシャルレンディング市場は急拡大中

ソーシャルレンディングにおいて、投資家は借手のローン返済のリスクを負うかわりに預貯金より高い期待投資利回りを享受し、他方で借手はインターネット上で迅速に、かつ場合によってはより低い金利で融資を受けられます。

このように資金の出し手と受け手の双方にメリットがあるため、2012年には世界で12億ドル(約1,300億円)であった市場規模は、米Transparency Market Research社の調査によると2015年には261億ドルまで拡大しています。また、2016年以降も年平均成長率48.2%の速度で成長し、2024年には8,978億ドルに至ると予測されています。

では、このソーシャルレンディングサービスの急拡大の背景とは何でしょうか。以下、2つの事象を説明します。

1.IT技術の飛躍的な発展

皆さんは「ムーアの法則」という言葉を聞いたことがありますか?  「18か月(1.5年)ごとに半導体の集積密度が倍になる」という米インテル社の創業者の1人であるゴードン・ムーア氏が提唱した指標です。

半導体の集積密度が倍になるというのは、同じ面積での計算処理能力が倍になることを意味し、同じ計算処理能力の半導体の面積は半分で済む、つまりコストも半分になるというIT業界の有名な経験則です。

実際、iPhone6の計算処理能力は、1969年に人間が初めて月に到着した際のアポロ11号の計算資源よりもスペック上は120,000,000倍(! )高く、一方で今では誰もがそのようなスマートフォンを買えるほど計算資源のコストは下がりました。

そして、安価になった計算資源を使って融資業務のキモともいえる借手の信用分析を行う新興IT企業が生まれ、2005年にイギリスでZopaがサービスを開始して以降、ソーシャルレンディングサービスが相次いで立ち上がりました。

1/2ページ

最終更新:5/18(木) 16:35
投信1