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銅は世界経済のバロメーター、ただいま年初来の安値圏

5/16(火) 20:30配信

投信1

昨年来、世界的な株価の上昇を主導してきた“グレートローテーション”も最近は動きが鈍っており、変調の兆しがうかがえます。そこで今回は、グレートローテーションが継続するための条件と注目点を整理してみました。

グレートローテーションが小休止

グレートローテーションとは安全資産からリスク資産への資金移動のことで、具体的には国債から株への資金シフトとなり、株高と金利上昇(債券安)が同時に進行することを指します。

今回のグレートローテーションのきっかけは一昨年、2015年12月の米利上げでしたが、昨年11月の米大統領選挙でトランプ氏が勝利して以降、株高・債券安の動きが誰の目にも明らかとなったことで、グレートローテーションが本稼働したとの認識が広まりました。

ただ、3月以降に限ると、米株価の上昇も米金利の上昇も止まっていますので、グレートローテーションは小休止している模様です。

景気循環とグレートローテーション

ところで、株価と債券価格の上昇・下落の組み合わせは4つありますが、それぞれが景気循環の動きにおおむね連動しています。大まかな流れは次のようになります。

フェーズ1:株安・債券高(金利低下)

景気の先行きが怪しくなるとマーケットはリスクオフとなり、株から債券へと資金がシフトします。グレートローテーションの対極にある動きです。

フェーズ2:株高・債券高(金利低下)

景気が悪化すると政府による財政出動や金融当局による金融緩和(利下げ)が実施され、景気が回復に向かいます。株価も債券価格も仲良く上昇する傾向にあることから、ハネムーン期と呼ばれることもあります。

フェーズ3:株高・債券安(金利上昇)=グレートローテーション

景気が回復すると金融当局は景気の過熱を防ぐとともに、金利を利下げ前の水準に戻して次の景気後退に備えます。

利上げに耐えうる力強い景気の拡大が見込まれることからリスクオンとなり、安全資産からリスク資産への資金シフトが起きます。これがグレートローテーションと呼ばれています。

フェーズ4:株安・債券安(金利上昇)

グレートローテーションは景気の後退とともに終焉を迎えます。景気が失速してもインフレ率が高止まりした場合などには当局が利上げを継続する可能性があり、こうした場合には株安と債券安が同時進行することになります。

ただ、通常は景気見通しに慎重になると、株から債券への資金シフト(フェーズ1)が起こりますので、フェーズ4は景気後退が深刻化する局面など、やや特殊なケースと考えられます。

このように、グレートローテーションは利上げ局面での株価上昇となりますので、金融当局が利上げを継続しても、それに耐えられる力強い景気の拡大を維持できることが前提条件と言えるでしょう。

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最終更新:5/16(火) 20:30
投信1