ここから本文です

ダムで失われた三波石峡のアユ漁場 復活を 神流川漁協が稚魚放流

5/16(火) 6:01配信

上毛新聞

 下久保ダム建設で失われた群馬県の三波石峡(藤岡市譲原)のアユ漁場を復活させようと、神流川漁業協同組合(須藤幸一組合長)は15日、稚魚約1万匹を放流した。三波石峡周辺のアユ釣り解禁は7月1日。組合は「三波石峡が国天然記念物に指定されて60年の節目。にぎわいを生み出したい」としている。

◎好漁場を期待 ダム管理所も協力

 三波石峡の叢石(そうせき)橋付近で、組合員7人が稚魚を入れたバケツを川面にゆっくりと傾けた。組合によると、エサとなるコケが生えやすく、身を隠しやすい岩石が多いため好漁場になる可能性が高いという。須藤組合長(70)は「釣り人が訪れると渓谷沿いの草地が踏まれ、道ができて歩きやすくなる。観光面でのプラスも期待できる」と話した。

 ダムが1968年に完成すると、直下にある三波石峡への流れが止まり、干上がった。地元の要望を受け、2001年に毎秒0.3トンが放流されるようになり、近年は魚が生息できるまで環境が改善した。

 河川をきれいにする効果がある「土砂掃流」を03年から行っている同ダム管理所は「アユの定着を組合とともにチェックしたい」としている。

最終更新:5/16(火) 6:01
上毛新聞