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北朝鮮「新型ミサイル成功」 米が最も警戒するICBM級の性能か

西日本新聞 5/16(火) 9:59配信

 北朝鮮の朝鮮中央通信は15日、大型の核弾頭を装着できる新型中長距離弾道ミサイルの発射実験に14日成功したと報じた。飛距離は787キロ、高度は大気圏外の2111・5キロに達したとし、実験に立ち会った金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長は「米国本土が射程に入っている」と威嚇した。米国が最も警戒する大陸間弾道ミサイル(ICBM)級の性能があるとの見方も出ている。

 稲田朋美防衛相は15日、韓国の韓民求(ハンミング)国防相と電話会談し、緊密な連携で一致した。

 朝鮮中央通信は、「火星(ファソン)12」と称する新型ミサイルを周辺国の安全に配慮して通常より高い角度で発射し、「公海上の目標水域に正確に着弾させた」と伝えた。党機関紙、労働新聞が掲載した写真から、ミサイルは4月15日の軍事パレードで公開したものと同型とみられる。

 同通信は、ミサイルの安定性や大気圏再突入時の誘導性能、核弾頭の起爆システムの正確性を確認したと報道。金正恩氏が「わが国は名実ともに核強国だ」と宣言し、米国などの国際社会が「正しい選択」をするまで、核兵器の高度化と核攻撃の多様化を進めるよう指示したという。

 韓国国防省は15日、北朝鮮が弾道ミサイルの大気圏再突入技術を確立したとの見方は否定した。一方、韓国の軍事専門家は今回のミサイルの飛距離、高度から「核弾頭の重さにもよるが、通常の角度で発射すればICBM級の射程6千キロ超に達する可能性もある」と指摘した。

 日本政府によると、北朝鮮は日本時間の14日午前5時28分、北西部亀城(クソン)付近から東北東方面に弾道ミサイルを発射。約30分飛行し、ロシアに近い日本海に落下した。

=2017/05/16付 西日本新聞朝刊=

西日本新聞社

最終更新:5/16(火) 9:59

西日本新聞