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「○○してもいい?」と常に許可を求める子どもへの対応[やる気を引き出すコーチング]

ベネッセ 教育情報サイト 5/16(火) 12:01配信

以前、私の講演会に来てくださったAさんというお母さんが、講演後に、こうおっしゃいました。
「うちの子どもが、すぐ、『お母さん、これ、食べていい?』、『お母さん、これで遊んでいい?』ときいてくるのですが、今日、その意味がわかりました。『このままでは、自分で何も決められない子どもになってしまう!』とすごく反省しました。接し方を変えてみようと思います」。

そのAさんが、つい先日、5年ぶりに、また、講演会に来てくださったのです。 「おかげさまで、子どもも、もう中学3年生になりました。今では、いちいち、親の顔色をうかがうこともなくなり、自分で将来の目標を決めて、受験もがんばる!と言っています」と、嬉しい報告をしてくださいました。いったい、Aさん親子の5年間には、どんなことがあったのでしょうか。

「評価」をし過ぎると顔色をうかがうようになる

5年前、Aさんは、このようなこともおっしゃっていました。
「私は、ずっと、ほめて育てるのがいいと思っていました。厳しく注意するよりも、良いところは良いと伝えて、自信を持たせることが良いと思っていたのです。だから、テストで、少しでも良い点をとってくると、『えらいね!よくがんばったね!』とほめ、絵を描けば、『上手だね!すごいね!』と、お手伝いをすれば、『いい子だね!』と、とにかくほめていました。

良かれと思っていたのですが、私の価値観のものさしにあてはめて、『それは良い、これはダメ』というメッセージを、無意識のうちに、子どもに与えていたのだと思います。だから、ほめられていないと、子どもは、常に、『これで合っているのか?』、『お母さんにいい子だと思われているのか?』を気にして、『これでいい?』と、いちいち、確認するようになったのだと気づきました。

子どもにプラスの言葉をかけることは大切だと思いますが、それが、『評価』の言葉ばかりだと、常に、相手の顔色をうかがうようになってしまうんですね。親の許可がなければ、何も判断できない子どもにしてしまうのは、かわいそうだなと思いました」。
短時間の講演の中で、そこまで感じてくださったAさんに、私は、とても感動しました。

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最終更新:5/16(火) 12:01

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