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「逃げ恥」への対抗心にテレビ業界批判!?高視聴率シルバー向けドラマ 巨匠・倉本聰の「やすらぎの郷」

5/16(火) 7:10配信

dmenu映画

ただならぬドラマが始まる予感

フジテレビ系ドラマ「北の国から」シリーズで知られる脚本家・倉本聰が、今の若者主流のテレビ業界への異議と、人間を掘り下げられないドラマへの喝ッ! を入れるべく自ら企画立案・脚本を手がけた連続ドラマ「やすらぎの郷」(テレ朝系。月~金曜・後12時半)が話題だ。同局がシニア世代を取り込むべく新たに設けた帯ドラマ枠で、別名「シルバータイムドラマ」。物語も、テレビ界を支えた往年のスターだけが入居できる老人ホームが舞台と徹底的にシニア視聴者向け。視聴率も好調なことから、これで逆にテレビの若者離れを実証してしまったとの声もある。……って、本当にそうだろうか?

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何を隠そうアラフィフの筆者も大ファン。シニアの一歩手前じゃん! と言われればそうなのだが、でも第1話からがっつりハートを掴まれてしまった。主人公の脚本家・菊村栄(石坂浩二)の亡き妻で元女優・律子(風吹)の登場シーン。石坂の「舞台女優として劇団に所属し、テレビの脇役としてその天然のトロさが皆に愛され、トロコという愛称でブレイクした」というナレーションに乗せて、ふわっふわのワンピースを着て無邪気に“けんけんぱ”遊びをしている風吹。食べていた昼食をププーッと吹き出しそうになったが、同時に、ただならぬドラマが始まることを予感させた。

とにかく本作はネタが尽きない。石坂と元妻・浅丘ルリ子、さらに元恋人・加賀まりこが怨讐の彼方に膝を突き合わせて共演しているとか、あのキャラクターのモデルは誰か? とか、セリフの随所に散りばめられた痛烈なテレビ業界批判とか。でも今回、意外にも……と言っては失礼だが、倉本氏のコメディセンスの秀逸さを再発見。それも、ちょっと一般常識から外れた大スターたちの意表を突く言動なので、破壊力が凄まじい。その印象的な3つのエピソードをピックアップ。

【女の生涯の3つのターニングポイント】

第7話。三井路子が亡き女優・栗山たか子と構想していた舞台台本の執筆を栄に依頼する。内容は一人の女性の一生を、3つのターニングポイントに分けて描く3幕もの。三井役の五月みどりが、かつての当たり役“かまきり夫人”の色香を放出しながら「先生、3つのターニングポイントってわかります?」と迫りつつ吐いたのが、次の言葉。

1つ目。誰かに処女を捧げるとき。

2つ目。男にお金で買われる時。

3つ目。もう誰からも振り返られなくなって、自分がお金を出して男を買う時。

ええーっ! 予想だにしないターニングポイントのシチュエーションに、栄ならずともシュールすぎてたまげた。

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最終更新:5/16(火) 13:23
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