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北海道で陸自機不明 急患搬送の頼みの綱 悪天でも飛行、長い移動距離

北海道新聞 5/16(火) 7:01配信

広い道内 ドクターヘリでは対応しきれず

 消息を絶った陸上自衛隊のLR2連絡偵察機は、道から急きょ依頼を受け、患者を乗せるため函館空港に向かう途中だった。広大な道内では救急患者を搬送する際、飛行距離の短いドクターヘリで対応できない場合がある。さらに悪天候の時には、固定翼の航空機を持つ自衛隊や海保に頼ることが多い。

 道内では、地域で処置できない重い症状の患者を航空機やヘリで運ぶ場合、地元の消防が《1》消防防災ヘリを運航する道の危機対策局《2》ドクターヘリを持つ医療機関―のどちらかに要請する仕組みになっている。

 ドクターヘリは札幌、旭川、函館、釧路の医療機関1カ所ずつにあり、それぞれ1機を待機させているが、防災ヘリと比べて定員が少なく、飛べる距離の目安も100キロ圏と短い。今回の函館―札幌間は直線距離で150キロ以上あったため、道に連絡が入った。

 道は防災ヘリ2機を持ち、日中は必ず1機が出発できる体制を取っている。これが使用中なら札幌市消防局や道警のヘリに出動を依頼。それも出払っているか、そもそも天候が悪い場合は、より厳しい条件でも出動できる自衛隊や海保に要請する。

 今回、道は「悪天候」と判断。陸自と航空自衛隊、海保に函館行きを打診し、陸自機が引き受けた。道危機対策課は自衛隊機を要請する基準について「具体的に線引きがあるのではなく、その時の状況判断だ」と説明する。

北海道新聞社

最終更新:5/16(火) 7:01

北海道新聞