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非鉄製錬8社の前3月期、非鉄価格上昇で5社が増益

鉄鋼新聞 5/16(火) 6:01配信

 非鉄製錬大手8社の17年3月期連結決算が出そろった。円高影響があったものの、年度後半に非鉄金属価格が上昇したことに伴う在庫要因の好転などから5社の最終損益が改善。なかでも亜鉛3社は亜鉛価格の上昇を受け、全社が最終増益(黒字転換含む)となった。一方、今期の最終損益予想では4社が増益(黒字転換含む)を見込む。

 前3月期は、15年度に海外出資鉱山での減損損失を計上した4社のうち3社が最終黒字化をはたし、8社合計の純利益は約875億円と15年度の約73億円から大幅に増加した。
 JX金属はチリのカセロネス銅鉱山の稼働遅れの影響があったが、銅価影響や韓国LSニッコーの収益良化などから大幅な経常増益となり、5期ぶりの最終黒字化をはたした。三井金属は銅箔が好調だったことに加え、亜鉛価格の上昇などから最終損益が前期比396億円改善した。DOWA・HDは亜鉛価格の上昇に加え、銀粉や伸銅品などが堅調に推移したことから最終増益。東邦亜鉛は金属価格の上昇に加え、前期に実施した鉱山の減損で減価償却費負担が減少したことなどから最終損益が前期比250億円改善した。
 三菱マテリアルはアルミ事業の増益や鉱山からの受取配当金の増加などから経常増益となったが、環境対策引当金繰入額を特別損失に計上したことから最終減益。住友金属鉱山はニッケル及び銅価格の下落、円高影響、チリのシエラゴルダ銅鉱山での減損損失などから2期連続の最終赤字となった。
 今期予想では、JX金属、住友金属鉱山、三井金属、古河機械金属の4社が最終増益予想となった。JX金属はカセロネスの収益改善や銅価の上昇、電材加工の増販などから増益見通し。住友金属鉱山はシエラゴルダの損失減少、ニッケル及び銅価格の上昇などから最終黒字化見通し。

最終更新:5/16(火) 6:01

鉄鋼新聞