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パリのアパルトマンの中庭で飼っている4羽の仲良し雌鶏たち

朝日新聞デジタル 5/16(火) 11:21配信

【中村江里子 パリからあなたへ】

 6歳の次女の習い事のお迎え時に、お話しをしたことのないお母さまから声をかけられました。「あの~、変なことを伺いますが、お宅で雌鶏を飼ってらっしゃるというのは本当ですか?」「はい、本当です。4羽いますよ!」「お宅はパリ市内ですよね? パリで鶏を飼っているなんて、初めて聞きました」。次女がお友達に話し、それがお母さまたちに伝わっていたようです。

【写真】パリ市内で我が家だけ?中村江里子のフランス通信

 我が家では、2年ほど前からアパルトマンの中庭で雌鶏を飼っています。大家さんの許可を得て、中庭の一角に鶏小屋をつくりました。現在、4羽が仲良く生活しています。きっかけは、中庭にスペースがあったことと、子どもたちに“生き物”と接する機会をもたせたいというものでした。それで、上の階の方と一緒に飼うことになりました。

 もちろん鶏用のエサも購入しますが、ほぼ毎日、私は野菜や果物、パンの残りなどを小さく刻んで小屋まで持っていきます。鶏がペダルを踏むとエサが落ちてくるというものがあり、そのエサ箱も利用しています。

 アパルトマンの隣には一軒家があるのですが、ある日、壁越しに声をかけられました。「雌鶏はあなたたちのですか?」「はい、そうです。何かご迷惑をおかけしていますか?」「いえいえ、何だか田舎にいるような気分で楽しませていただいています。卵は食べられるのですか?」「もちろんです。おいしいですよ!」。冬の間は数日に1個でしたが、4月に入って気温が少しずつ上がってきてからは、ほぼ毎日4個の卵を小屋の中で見つけられます。

 我が家に遊びに来た方々は、必ず雌鶏に会いに行きます。「やっぱり本当だったんだ!」。実際に自分の目で確かめるまでは信じられないという方が多いようです。周りの方々の反応も、もしかしたらパリ市内で、個人で雌鶏を飼っているのは我が家だけなのかしら?なんて思ってしまうほどです。

 ちなみに現在の我が家の仲間たちは、この4羽の雌鶏、犬1匹、ハムスター1匹、カナリア2羽、金魚1匹です。近々、学校のお祭りがあるので、子どもたちは金魚のお友達を増やしてあげたいと張り切っています。カナリアは朝から歌い、いつもにぎやかな我が家です。

(文 フリー・アナウンサー 中村江里子 / 朝日新聞デジタル「&M」)

朝日新聞社

最終更新:5/16(火) 11:54

朝日新聞デジタル