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離島4市町 昨春卒の高校生 島外就職率65・8% 依然高く「若者集める企画を」

長崎新聞 5/16(火) 10:41配信

 長崎県は15日、対馬、壱岐、五島、新上五島4市町の高校を昨年3月に卒業して就職した若者のうち、島外就職者が65・8%を占めたことを明らかにした。前年の71・4%より5・6ポイント低くなったものの、県地域づくり推進課は「若者が望むような働く場が島内に少なく、依然として島外就職率は非常に高い」とみている。

 地方創生対策の参考にしようと、県が有識者らのアイデアを聞き取る「県まち・ひと・しごと創生対策懇話会」で示した。

 同課によると、昨春の卒業生で就職した269人のうち、177人が島外で就職。市町別の島外就職率は対馬65・3%、壱岐59・5%、五島64・0%、新上五島79・2%だった。

 県が島内就職者を増やすための助言を懇話会委員に求めたところ、「若い人の意識、希望をもっと聞いて対策を」「就職者を募ろうとしても島出身者にアクセスする手段がない」といった指摘が出た。「農業見学会など若者を集める企画を」との注文や、「情報の受け手をイメージして議論や情報提供をした方が良い」との声も上がった。

 海外での本県の認知度をどう高めるかも議題に。委員は「キリスト教の歴史を整理すべき」「奇祭を外国人に体験してもらっては」と提案。遠藤周作さんの小説が原作で長崎が舞台の映画「沈黙-サイレンス-」や、英国人貿易商トーマス・グラバーが影響を与えた明治維新から来年150年を迎える点をもっと生かすよう求める意見も。被爆地や平和を巡る情報発信では「県と長崎市がもうちょっと手を携えていけることはないのか」と投げ掛ける声もあった。

長崎新聞社

最終更新:5/16(火) 10:41

長崎新聞