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「アピールした方が売れる」あえて表示するケースも “無添加”の意味「知らない」71%

西日本新聞 5/16(火) 10:36配信

 食品や化粧品、さらにはペットフードまで「無添加」を売りにした商品があふれている。「何だか体に良さそう」と漠然と考えがちだが、本当に安心安全の印なのだろうか。

⇒【画像】よく使われる食品添加物の例

 そもそも「無添加」とは何か。「添加物を一切加えていない」という意味ではない。実は、法律上はっきりした決まりはなく「無添加」と書かれていても、何らかの添加物を使っている商品は珍しくない。

複数の物質を「乳化剤」「調味料」などとまとめて記すことも

 食品添加物は食品の加工や味、見栄え、保存性を良くする目的で使われる。使用できる物質は食品衛生法で定められ、厚生労働省が安全と判断した454品目の指定添加物をはじめ、1500品目余りがある。

 この法律は添加物の使用量や表示方法もルール化していて、容器入りの加工
食品は使った全ての添加物を「原材料名」に表示しなければならない。量の多い順に並べる決まりで、分かりやすいよう複数の物質を「乳化剤」「調味料」などとまとめて記すこともある。食品に微量しか残っていない場合などは表示しなくてよい。

 一方で「無添加」は法律で表示方法が定められていないため、添加物を一切加えていない商品もあれば、「○○無添加」とした上でその他の添加物を使っている商品もある。

「アピールした方が売れる」あえて「無添加」と表示

 「安心」イメージで消費者の心をつかもうと、もともと不必要な添加物をあえて「無添加」と表示するケースもある。「例えば、だしに使うカツオや昆布などは保存料は必要ないが『保存料無添加』とアピールした方が売れるのです」。食品ジャーナリストの安部司さん(65)=北九州市=は、保存効果を高める別の添加物に置き換えて「保存料無添加」とうたう事例も散見されると指摘する。

 こうした表示に踊らされないためには、どうすればいいのだろう。安部さんは「家庭の台所にない物は添加物だと思っていい。でも添加物をひとくくりに悪者と考え『無添加』は安心と妄信するのも間違った安全志向。どの添加物が何の目的で使われているかや、何が無添加なのかを、消費者自身が原材料名を見て確認し、判断することが何より大切です」と話している。

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最終更新:5/16(火) 10:36

西日本新聞