ここから本文です

キムタクの“300人斬り”は必見!殺陣師・辻井啓司に見る、邦画最高峰の迫力のアクション

5/16(火) 21:01配信

dmenu映画

4月29日に公開された三池崇史監督作『無限の住人』は、“ぶった斬り”アクションエンターテイメントと銘打たれています。本作の見所の一つは、なんといっても木村拓哉扮する万次による300人斬り! この殺陣シーンを監修している辻井啓司氏は、自身もスタントマンでありベテランの殺陣師です。これまでも数々の三池監督作品のアクションコーディネートを手がけています。

【画像】『無限の住人』に出演の杉咲花

そこで今回は、過去に辻井が担当した作品とともに、そのアクションシーンの魅力に迫ってみたいと思います。

不死身を活かした異色の太刀まわり『無限の住人』(2017年)

木村拓哉が演じる主人公の万次は不死身の用心棒。仇討ちの相手である“逸刀流”一門の剣士を次々と倒していきますが、不死であることを活かした男の剣劇は、正直かなり奇抜で荒っぽいです。片腕を切り飛ばされても、心臓を刺されても、万次は命も戦意も失いません。ときには、あえて自らの身体を斬らせて相手の油断を誘うなど、その戦いぶりはまさに“肉を切らせて骨を絶つ”です。

しかし、彼はどんなに傷付いても、戦闘中に身体を再生しません。そんな、万次のもう一つの強みになっているのが、多彩な武器の使いまわしです。例えば、刀の使用を封じられても、着物からコの字型の刀、鋸のような両刃を備えた歪な形状の刀などを次々と取り出し、敵を倒していきます。

見どころは逸刀流を率いる天津影久(あのつかげひさ)との一騎打ち。多くの剣士たちの血の海となった場所で、相手が先に倒れるまで血を流し続ける! これぞ不死身ならではの戦い方でしょう。

これが不良の戦い方だ!『クローズZERO』(2007年)

大人気コミック『クローズ』の実写版で、最悪の不良が集まる男子高校の覇権をめぐる抗争を描いた作品です。

アクションシーンで一番の見どころは、やはり最後の乱闘シーン。鈴蘭高校に編入してきた小栗旬演じる滝谷と、鈴蘭高校の王者・山田孝之演じる芦沢の戦いです。雨の中での決闘シーンとなっており、水しぶきやぬかるみが、さらに迫力を増します。滝谷が最初から飛び込んでいくのとは対照的に、芹沢は最後の腰を上げ、乱闘に入っていくのがボス感を感じさせるんですよね。格闘家ではない、不良同士の殴り合いという荒削りな感じが余計に暴力の怖さを引き立て、恐怖感をあおっていました。

音声にも拘っていたのか、一発一発の打撃に対して重低音が付けられ、地面に叩き付けられる映像に打撃の重みを加えます。最後は滝谷と芹沢によるタイマンに。雨上がりの美しい夕暮れの中、精根尽きてボロボロになった2人が殴り合う姿が最高にカッコいいんです!

1/2ページ

最終更新:5/17(水) 20:08
dmenu映画