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高齢者の特殊詐欺被害防止へ ATMでの降り込みを制限/富山

5/16(火) 12:06配信

チューリップテレビ

 県内4つの金融機関が、15日から70歳以上の高齢者のATMでの振り込み制限を始めました。
 還付金詐欺の被害が去年、県内で件数・被害額ともに過去最多となり、その被害者のほとんどが高齢者だったことから、こうした被害を防ぐ狙いがあります。

 「北陸銀行のATMです。15日から高齢者が振込みをしようとすると、こちらの画面が表示され、振込みできなくなりました」(京極記者)

 15日から振り込みの制限を始めたのは、北陸銀行と県内の3つの信用金庫です。
 対象となるのは、過去3年間ATMでの振り込み実績がない70歳以上の高齢者。
 ATMでお金を預けたり、引き出したりすることはこれまで通り可能で、窓口で手続きをすれば、振り込みを再開できます。
 還付金詐欺とは、公務員などを装って税金や保険料を返金する手続きだと偽り、ATMへと誘導して口座に現金を振り込ませるものです。
 県内の被害件数は、去年1年間で40件と前の年の3.6倍に急増。
 被害者の95パーセントが高齢者でした。

 そして振込みに使われるATMの場所にはある傾向が…。

 去年、県内で還付金詐欺の被害にあった人たちは、全員がスーパーマーケットやショッピングセンターなど金融機関の店舗以外の場所にあるATMに誘導されていました。

 「去年、県内で被害にあったある男性はショッピングセンターの一角にあるこのようなATMに誘導されました。中に入ると周囲の目が届かずこちらの声も外に聞こえません。このような状況下で犯人に電話で指示されお金を振り込んでしまったということです」(京極記者)

 振り込み制限は、銀行員の声かけで防げない無人ATMでの被害防止に有効です。
 こうした取り組みは全国的に広がっていて、県内では、すでに富山信用金庫や富山第一銀行などが導入しています。
 今回、北陸銀行などが制限を始めたことで県内の2つの地方銀行とすべての信用金庫で実施されることになりました。

 全国に先駆けて導入した愛知県では、実施後還付金詐欺の被害件数が大幅に減少しました。
 県内でも後を絶たない詐欺被害の根絶に期待がかかります。

チューリップテレビ

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