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【F1】ピットイン時のペナルティで8位に降格のウェーレイン「あれが最後のチャンスだった」/スペインGP

5/16(火) 17:13配信

motorsport.com 日本版

 ザウバーのパスカル・ウェーレインは、スペインGPでワンストップ作戦を決行し、7位でフィニッシュした。しかし、ウェーレインは、ピットレーン入り口のボラードの間を通ってピットインを行なったことで5秒のタイムペナルティを受け、ポジションをひとつ下げて8位入賞となった。

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 ペナルティの原因は、チームからのピットインの指示が遅れたことによるものだったとザウバー陣営は明かした。レーススタートから34周目に、ストフェル・バンドーン(ホンダ)とフェリペ・マッサ(ウイリアムズ)がクラッシュしたことでバーチャルセーフティカーが発動した。それを合図にザウバーは、最終シケイン(ピットレーン入り口手前のコーナー)を走行していたウェーレインにピットインを指示した。しかし、その指示のタイミングが遅かったため、ピットインの準備ができていなかったウェーレインは、ボラード横を突っ切って強引にピットインする他なかったという。

 タイムペナルティにより、ウェーレインは7位をトロロッソの・カルロス・サインツJr.に譲ることとなった。しかし、ウェーレインにとって8位はキャリア最高位であり、彼はザウバーに今季初ポイントを持ち帰ることができた。

 ザウバーのチーム代表であるモニシャ・カルテンボーンは次のように語った。

「彼は本当に素晴らしいレースをしました。オーダーが遅れたせいでペナルティとなりましたが、それは問題ではありません」

「一瞬の出来事でした。オーダーは少し遅かったと思いますが、彼が反応できる可能性もありました。しかしこれ以上、何がその場で起きたのかを、とやかくいうべきではありません。我々は今回の結果に満足しています」

 またザウバーのトラックエンジニアリングであるセビ・プヒョラー(前トロロッソ/マックス・フェルスタッペンのレースエンジニアを務めていた)は、指示が遅れてしまった件について次のように弁明した。

「パスカルがペナルティを受けたのは非常に残念だったが、その時はどうしてもピットインをしなければならないと考えていた」

「バーチャルセーフティカーの出動によって、我々の間には混乱が生まれた。(ウェーレインが)最終シケインに入ったのと同じタイミングだったため、オーダーが遅くなってしまった。それで彼はボラード横を突っ切るしかなかった」

 当本人のウェーレインは、チーム戦略に忠実であるために、オーダーを受けてからすぐにピットインするしかなかったと語った。

「チームの指示は、最終コーナーに差し掛かった時に来た。でもそんなタイミングでもオーダーしてくるということは、それほど重要なオーダーなのだろうと判断したんだ」

「僕はボラードを無視してピットレーンに入ってしまった。でも、その時にピットインできていなければ、背後からくるどのドライバーにもオーバーテイクされていただろう。あれはポイントを獲得するための最後のチャンスだったんだ。その行為が咎められることはわかっていた」

 またカルテンボーンは、今回のウェーレインのパフォーマンスについて次のように述べた。

「彼は(背中を負傷していたため開幕戦と中国GPを欠場していたことで)多くの不当な批判にさらされていました。なので今回の件は本当に素晴らしいことだと思います」

「彼は才能のあるドライバーなのですから、自信を持つことがとても重要です。才能のあるドライバーだからこそ、我々も契約を交わしたのです」

「この結果は、彼の成長のためになるでしょう。このパフォーマンスが、彼のことを悪く評価する批評家に対する答えです。今となっては、彼を批判する理由などないと思います」

Lawrence Barretto