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「ここは共同住宅では?」消防局、ローラー作戦開始 北九州アパート火災受け調査

西日本新聞 5/16(火) 11:24配信

 北九州市小倉北区清水2丁目の木造2階建てアパート「中村荘」で6人が死亡した火災を受け、北九州市消防局は15日、市に届け出がない延べ床面積150平方メートル以上の共同住宅がないか、本格調査を始めた。同局は火災発生まで中村荘を防火指導の対象として把握していなかったことから、ローラー作戦で未把握物件を探し、届け出を求める方針だ。

 「ここは共同住宅では?」「消火器はちゃんとあるか?」。15日、小倉北消防署の隊員4人が住宅地図を手に小倉北区大畠1丁目の住宅街を歩き回った。延べ床面積150平方メートル以上の共同住宅は市火災予防条例に基づき、使用開始時に市への届け出義務がある。約1時間かけて20~30軒の住宅を目視で調べた結果、無届けが疑われる物件は見つからなかったという。

 市消防局によると、中村荘は1964年の条例施行前に建てられたとみられ、届け出はなく、市消防局は立ち入り検査を一度も行っていなかった。同局は「中村荘以外にも無届け物件がある可能性がある」とみてローラー作戦を計画。無届けの疑いだけでなく、避難経路や消火器などの設置状況も目視で調べる。

 ただ、担当の同消防署警防課によると、外観は一般住宅に見えても間貸しをしているケースや、150平方メートル未満で建てられた後、増改築で届け出義務が生じたケースも考えられ、無届け物件の発見は簡単ではないという。参加した職員は「時間がかかるが、足を使って自分の目で見て確かめるしかない」と話した。

 市消防局は今回のローラー作戦と同時に、中村荘と同規模(150~500平方メートル)で、市に届け出ている木造の共同住宅1135棟への立ち入り検査も始めており、消火器や住宅用火災警報器の設置状況などを調べ、問題があれば改善を指導する。

=2017/05/16付 西日本新聞朝刊=

西日本新聞社

最終更新:5/16(火) 11:24

西日本新聞