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被害防止へ図書館ピリピリ/青森県内 全国多発の学校史切り取り

デーリー東北新聞社 5/16(火) 12:50配信

 全国の図書館で相次いでいる学校史や記念誌などの切り取り問題。青森県南地方の公立図書館では、館外に持ち出すとブザーが鳴る仕組みや監視カメラなどの対策を講じている施設もあり、15日時点で被害は確認されていない。ただ、全国的な被害拡大を受けて今後、調査に乗り出す図書館もある。緊張感を持って管理に当たる関係者。他県での心ない行為に「一般に出版されていない貴重な資料。悪用されると困る」と憤る声も聞かれる。

 八戸市内にある市立図書館、南郷図書館、図書情報センターでは被害は確認されていない。市立図書館では記念誌をカウンターから目の届きやすい郷土史コーナーに配置し、館外に持ち出すとブザーが鳴るようにしており、今後も対策を継続していく構え。同館の担当者は「被害が複数県だから切り取る人は1人ではないのだろう」と不安を隠せない様子。

 六戸町教委によると、町立図書館では学校史や記念誌は施錠した棚に収蔵しており、被害は特にない。町教委の担当者は「利用者が誤って本を汚してしまうことはあっても、切り取る被害は聞いたことがない。図書館の本を大切に使ってほしい」と訴える。同図書館は念のため、16日に蔵書を点検する予定。

 野辺地町立図書館では職員の目が届きにくい場所に監視カメラを設置し、図書の盗難や破損に目を光らせる。担当者は「蔵書は町民みんなの大切な財産。万が一、被害があった場合は警察へも通報して再発防止策を取りたい」と警戒を強める。東北町立図書館は関係図書を一般の人が立ち入らない2階で管理する。

 また、県立図書館(青森市)では調査した結果、記念誌などの切り取りは確認されなかった。

 弘前市立弘前図書館では今月に入り、週刊誌の特集記事が切り取られる被害が発生した。切り取りは本年度に入って初めてで、注意喚起のポスターを閲覧室に掲示するなど対策をとる方針だ。

デーリー東北新聞社

最終更新:5/16(火) 12:50

デーリー東北新聞社