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12月に来日控えるハリー・スタイルズ(1D)、初のソロ・ライヴをロンドンで開催

Billboard Japan 5/16(火) 11:35配信

 ワン・ダイレクションのハリー・スタイルズが、自身初のソロ・アルバム『ハリー・スタイルズ』を5月12日にリリース。その翌日5月13日には、ソロとして初のライヴを英ロンドンのザ・ガレージにて開催した。

 5月13日朝8時、オフィシャル・ホーム・ページとツイッターで突然「今夜ロンドンでライヴをやるよ」とニュースを発信。4日前の9日には米ニューヨークのロックフェラープラザで米NBC『TODAY SHOW』ライヴを行い、1,000人近い人々が通りを埋めつくし大きな話題を呼んだだけに、本国のファンもその興奮を体験したいと熱望しただろう。

 開場の18時までには、貴重なチケットを入手した幸運なファンの長蛇の列ができ、住宅地区を通る目抜き通りに面した会場界隈は、いつもとは異なる若いガールズ・ファンの熱気が立ち込めていた。観客は10代~20代の女性ファンが大半を占め、若いカップルやメディア関係者などが混ざり合い、ハリーの家族やガール・フレンドと噂されるテス・ワードなどの姿もあった。

 18時を5分回った頃、ハリーが5人のバンド・メンバー(女性のドラマーとキーボード+男性のギタリストとベーシスト)と共に登場。最近お気に入りらしいピンクのスーツに黒のシャツというスタイルで、スーツのボトムスには黄色いドラゴンの刺繍が入っている。

 オープニングは「エヴァー・シンス・ニュー・ヨーク」だ。会場のファンは歌詞を全部覚えていて、最初から大合唱が巻き起こる。ハリーの甘い歌声を強調するような、優しく美しいメロディー、ロマンチックなライヴの幕開けだ。「ワン、ツー、スリー」の掛け声で続いたのは「カロライナ」。ベックの「デビルズ・ヘアカット」を彷彿させるリズム、歯切れのよいコーラス、ファンキーな感覚のダンス・ナンバーは、辛口の英評論家の間でもかなり好評だ。この曲が終わると「ハロー、ロンドン」と初めて口を開いたハリー。ファンの黄色い歓声が会場に響き渡る。「ハリーです」と今さらながら自己紹介。「来てくれてどうもありがとう。今日は僕にとって真の意味での初めての(ソロ)ライヴなんだ」と挨拶した。

 続く「ミート・ミー・イン・ザ・ホールウェイ」はアルバムのオープニング曲。ジャケットを脱ぎ、ギターを置いて、2人のギタリストが弾くサウンドに耳を傾けながらヴォーカルに集中した。「ウーマン」もスロウ・テンポでシンプルなアレンジの曲で、観客はハリーの歌に静かに聴き入っている。その後に続いたのが、カニエ・ウェストのカバー「ウルトラライト・ビーム」。実は、開演前の待ち時間にセットリストが漏れて、ファンのツイッターで論争が起こった1曲だ。

 「長い間ライヴをやっていなかったから、不思議な気持ちなんだ。君たちのサポートに感謝しているよ」とコメントしたのち、5人のバンド・メンバーを紹介。「オンリー・エンジェル」では、70年代ローリング・ストーンズ・サウンドを彷彿させる、ワイルドなロック・ギターとコーラスをバックに、ハリーが力強いロック・ヴォーカルを披露する。パフォーマンスに応えるようにファンも熱い反応を返し、会場の温度は上昇していく。そこに、さらに火を点けるように、ワン・ダイレクションの人気曲「ストックホルム・シンドローム」が続いた。

 デビュー・ソロ・アルバムは、ロックの歴史を紐解くような多様な側面を持った聴きごたえのある内容であり、ソロ・アーティストとして成長しようとするハリーの意気込みが感じられる1枚だろう。それをまさにライヴに置き換えたのがこの晩のライヴだ。お得意のバラードもさることながら、前述した「オンリー・エンジェル」や「キウイ」といったブルース色の感じられるヘヴィなロック・ナンバーにも挑戦し、彼が単なるアイドルではないことを証明してくれた。生ギターを抱え、弾き語りスタイルで歌った「スウィート・クリーチャー」では、再び大合唱が巻き起こる。曲間に何度もファンのサポートに感謝するコメントを繰り返すところにも彼のファン思いな一面がにじみ出ていた。観客にすすんでで話しかけ、ファンとの会話も大切にするハリーだが、「今日は私の誕生日なの!」と叫んだファンに気付いたハリーは、彼女の名前を訊いて、そのアイリーンという名前の彼女のために、音頭をとって会場のファンと一緒に「ハッピー・バースデイ」を歌唱。19歳だという彼女にとって、忘れられない思い出となったはずだ。そして、アンコールはもちろん世界84か国のiTunesチャートで1位を獲得したシングル「サイン・オブ・ザ・タイムズ」。ロマンチックでメランコリックな曲を、艶のあるしなやかなヴォーカルで熱唱するハリー。ソロ・アーティストとしての才能が着実に開花しつつあるのを感じた。

Text:高野裕子
Photo:Sofi Adams

<セットリスト>
01. Ever Since New York
02. Carolina
03. Meet Me In The Hallway
04. Woman
05. Ultralight Beam
06. Only Angel
07. Stockholm Syndrome
08. Two Ghosts
09. Sweet Creature
10. From The Dining Table
11. Kiwi
-EN-
12. Sign of the Times


◎リリース情報
New Album『ハリー・スタイルズ』
<国内盤CD>
2017/05/24(水)RELEASE
2,400円(tax out) / 解説・歌詞・対訳付き
※初回生産分のみ32Pブック型デラックスパッケージ・日本盤限定ポスター封入
<トラックリスト>
01. ミート・ミー・イン・ザ・ホールウェイ
02. サイン・オブ・ザ・タイムズ
03. カロライナ
04. トゥー・ゴースツ
05. スウィート・クリーチャー
06. オンリー・エンジェル
07. キウイ
08. エヴァー・シンス・ニュー・ヨーク
09. ウーマン
10. フロム・ザ・ダイニング・テーブル

◎Harry Styles performs 'Sign of the Times' (LIVE TODAY)
https://youtu.be/RK-6XMZy1dk

◎Harry Styles performs 'Carolina' (LIVE TODAY)
https://youtu.be/Ko87aZhmrZQ

◎Harry Styles performs 'Ever Since New York' (LIVE TODAY)
https://youtu.be/2Q1Mcip_k5s

◎Harry Styles - Sweet Creature (Audio)
https://youtu.be/8uD6s-X3590

◎公演情報
【HARRY STYLES LIVE ON TOUR】
2017年12月7日(木) 東京・六本木EXシアター
2017年12月8日(金) 東京・六本木EXシアター
OPEN 17:00 / START 19:00
チケット発売日: 5月28日(日)10:00~

最終更新:5/16(火) 11:35

Billboard Japan