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難病の娘への支援に恩返し AEDを地域に開放 沖縄市の長濱さん

5/16(火) 12:30配信

沖縄タイムス

 沖縄市高原の長濱健二さん(39)が自動体外式除細動器(AED)を地域の人たちが自由に使えるように自宅の玄関外に設置した。市消防本部によると、個人が自宅の屋外に設置するのは全国的にも珍しいという。長濱さんは「誰もが使えるAEDで地域に恩返しをしたい。多くの人たちの命を救いたい」と話している。(中部報道部・比嘉太一)

 設置は長女の妃南(ひみな)ちゃん(3)が心臓病を患って生まれたのがきっかけだ。

 妃南ちゃんは生まれつき心臓の右側が機能していない「先天性純型肺動脈閉鎖症」で、これまで4回の手術を経験した。

 妻の彰乃さんは「娘がおなかにいる時、医者から病気を聞いてショックを受けたが、今では元気いっぱいに育ってくれてうれしい」と目を細める。長濱さんは「娘が生きているのはお医者さんや支えてくれた地域の人たちのおかげ」と感謝する。恩返しの思いからAEDの設置を決めた。

 今年3月に完成した新居の玄関外に設置し、月6千円のレンタル代金は長濱さんが負担する。

 市消防本部の藤田久仁雄救急係長が14日、高原自治公民館や長濱さん宅でAEDの使用方法を教えた。近所の人たちも参加し、設置の場所や使い方を確認した。

 藤田救急係長は「長濱さんの自宅周辺には子どもや高齢者が多く住んでいる。自宅AED設置は安全、安心のまちづくりにつながる」と評価し、「今後も個人でAEDを設置する市民が増えてほしい」と話した。

最終更新:5/16(火) 15:05
沖縄タイムス