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OPECの減産長期化、原油供給過剰を解消する目標達成へ

Bloomberg 5/16(火) 13:42配信

世界の二大産油国は原油価格を3年近くにわたり押し下げた世界的供給過剰の解消方法をようやく見いだしたようだ。

サウジアラビアとロシアは15日に北京で、石油輸出国機構(OPEC)加盟国と一部非加盟国による今年の減産を2018年1-3月(第1四半期)末まで延長することを支持すると表明した。米政政府のデータを使ったブルームバーグの試算によると、OPECと減産に参加する非加盟国が来週の会合で減産合意延長を受け入れた場合、先進国の記録的な原油在庫は8%減少し、原油価格を抑える供給過剰問題は解消される見通し。

ソシエテ・ジェネラルの原油市場調査責任者、マイク・ウィットナー氏は「産油国には極めて明確な目標がある」と述べ、「在庫を5年平均の水準に圧縮することに引き続き集中している」と指摘した。

サウジとロシアが減産延長を支持したニュースを受けて原油価格は2週間ぶりの高値に上昇したとはいえ、依然として1バレル=50ドル付近にあり、14年の水準の半分未満にとどまる。OPECと協力国による減産でも、米国などの地域で生産が増加し需要の伸びが鈍化する中、膨らんだ在庫がはけるには至っていない。

米エネルギー情報局(EIA)のデータでは、経済協力開発機構(OECD)に加盟する世界35カ国の在庫は4月時点で30億バレル強と、過去5年平均を約3億700万バレル上回る水準。ブルームバーグがEIAの数字を使って試算した結果によると、OPECとロシアが9カ月の延長で合意をまとめた場合、在庫は来年3月には5年平均を約1000万バレル下回る水準に減少する見通し。

OPECと協力国による減産は原油在庫を5年平均の水準にまで減らす上で確かに重要な役割を果たすだろうが、原油市場がかなり長期にわたって供給過剰であったため、過去の平均自体が上昇しつつあることも目標達成の一助になりそうだ。

原題:OPEC Prolonging Cut Would Accomplish Mission to Clear Oil Glut(抜粋)

Grant Smith

最終更新:5/16(火) 13:42

Bloomberg