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インド中銀のルピー高容認、キャリー取引の魅力高める

5/16(火) 17:38配信

Bloomberg

インド準備銀行(中央銀行)は明らかにルピー高を容認しており、これがアジア最良のキャリー取引の魅力を高めている。

パテル中銀総裁は先月、予想に反しリバースレポ金利を引き上げた。アジアの一部中銀と異なり、自国通貨上昇の抑制を狙った大規模介入の兆しもほとんど見られない。アビバ・インベスターズはルピーの持ち高を増やしており、バンク・オブ・アメリカ(BofA)メリルリンチは、ルピー買いを勧めている。

インド中銀:リバースレポ金利引き上げ、予想外-レポ金利は据え置き

新興市場通貨のキャリー取引では今年、ルピーが最良のリターンとなっている。アジアで2016年のトップだったインドネシア・ルピアより好調だ。アビバのアジア金利・通貨責任者スチュアート・リットソン氏(シンガポール在勤)は「インド中銀が一段とタカ派的になりつつある」と述べた上で、国内市場の過剰流動性が中銀の介入能力を抑えていると指摘した。

インドの10年国債利回りは6.8%とアジア主要国・地域の中では、インドネシアに次いで高い。ただインドネシア中銀はルピア上昇を抑えるため介入する意向を示しており、4月20日の声明で市場メカニズムを維持しながらファンダメンタルな価値に沿ってルピアの安定化を続けると表明した。

BofAメリルの債券・通貨ストラテジスト、ロヒット・ガーグ氏(シンガポール在勤)は「インド中銀はルピー上昇を容認している。金融環境を引き締める手段としてルピーを使っているためだ」と語った。

原題:Asia Top Carry Trade Stokes Rupee Bulls as RBI on Sidelines (1)(抜粋)

Lilian Karunungan, Kartik Goyal

最終更新:5/16(火) 17:38
Bloomberg