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NY外為:ドル続落、米経済指標軟調-原油高で資源国通貨が上昇

5/16(火) 5:15配信

Bloomberg

15日のニューヨーク外国為替市場では、主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数が4営業日続落。この日発表された米経済指標がこのところの弱い基調を受け継いだほか、原油相場の上昇で資源国通貨が買われ、ドルを圧迫した。

ドルは主要10通貨の大半に対し続落。ニューヨーク時間午後5時現在、ドルは対円で0.4%下げて113円69銭。対ユーロでは0.4%低下して1ユーロ=1.0977ドル。ブルームバーグ・ドル・スポット指数は前週末比0.3%低下。一時は4月26日以来の安値をつけた。

トレーダーらによれば、この日のドル売りは投機筋のドル売り持ち拡大によるものだったが、売買高は少な目だった。

ニューヨーク連銀が朝方発表した5月のニューヨーク州製造業景況指数はマイナス1.0と前月の5.2から低下し、市場予想(7.5)も大きく下回った。前週末には市場予想に満たない4月の小売売上高と消費者物価指数(CPI)が発表されたばかり。この日は5月の全米ホームビルダー協会(NAHB)住宅市場指数が市場を上回ったが、ドルの支援材料にはならなかった。

ニューヨーク原油先物市場でウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物が一時3.8%高の1バレル=49.66ドルに達したこともドルへの悪材料となった。カナダ・ドルは原油高が追い風となり、米ドルに対して一時は2週間半ぶりの高値をつけた。

BMOキャピタル・マーケッツのグレッグ・アンダーソン氏ほかストラテジストはリポートで、ドルの広範な国際通貨市場(IMM)ポジションは「うまく均衡して」いるため、米国で主要指標の発表が少ない週はドルの横ばい推移に寄与する公算が大きいと指摘した。

JPモルガン・チェースによると、諸通貨に対するドルの実効相場(インフレ調整済み)は、米大統領選(昨年11月8日)後の上げをすべて失った。投資家は当初、トランプ氏が減税やインフラへの大規模な投資といった公約を実現するとの期待から同氏の勝利をドル買いの一大シグナルと受け止めたが、トランプ大統領による9日のコミー連邦捜査局(FBI)長官解任に伴う混乱で早期の公約実現を危ぶむ見方が一段と広がった。

原題:Dollar Starts Week Defensive as Euro, Canadian Dollar Advance(抜粋)原題:Trump Bump Falters for Dollar as Exchange-Rate Gains Fade: Chart(抜粋)

相場を更新し、第4段落以降を追加します.

Alexandria Arnold, Dennis Pettit

最終更新:5/16(火) 6:49
Bloomberg