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ふるさと納税、返礼品の価格引き下げる? 〝30秒で泣ける漫画〟の作者が描く 【マンガで読むニュース】

withnews 5/19(金) 6:50配信

 ふるさと納税、返礼品の価格は引き下げるべき? ツイッターに投稿した漫画「男ってやつは」が〝30秒で泣ける〟と話題になった漫画家・吉谷光平さんが描きました。

【漫画】「ふるさと納税」はこちら。〝30秒で泣ける〟と話題になった「男ってやつは」も掲載

元のニュースはこちら

A:ふるさと納税の返礼品を豪華にして納税者を増やそう!!!

B:ウチの良さを全国に広めましょう!!!

A:パソコンや商品券を返礼品にしちゃおう!!! 儲かるぞ!!!

B:え……? 地元の特産品とかじゃなくてですか……?

A:この商品券を転売しちゃえば儲けれちゃうんじゃ…… 確かにアピール出来るような特産品はウチには少ないけども…… それにこれで納税者が増えたら本来納められるほかの自治体へのお金をウチが奪っているということにもなるのではないだろうか……

漫画の内容は

 「ふるさと納税」の返礼品をめぐり、各地の自治体が困惑しています。返礼品の価格を寄付額の3割以下に抑えるよう、総務省が4月に通知したためです。豪華な返礼品などで過熱する自治体間競争の沈静化を狙ったものですが、「突然止まれと言われても、止まれない」と従わない自治体もあります。

 ふるさと納税は、自分の故郷や応援したい自治体に寄付すると、寄付額から2千円を引いた額が所得税や住民税から控除される仕組み。2015年度の寄付額は前年度の4倍を超える1653億円に膨らみました。大きな要因は、寄付した人に自治体が贈る返礼品です。

 総務省の集計では、15年度に自治体が返礼品の調達に充てた費用は計632億円。寄付額の約4割にのぼります。総務省は、ふるさとを応援するという本来の趣旨に基づく対応を徹底させるため、資産性の高い返礼品をやめて、返礼品の価格を寄付額の3割以下とするよう4月1日に通知しました。

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 通知に強制力はありませんが、自治体は対応に追われています。

 15年度に全国1位の寄付額42億円、16年度は73億円を集めた宮崎県都城市。宮崎牛や黒豚といった返礼品の「質と量」が注目を浴びましたが、6月から肉の種類を変更するなどして返礼品の価格割合を約6割から3割に下げます。

 池田宜永市長は「いろいろな思いはあるが、国の方針なので受け入れる。これを機に賛否両論の議論が落ち着き、制度として安定してほしい」と話します。

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 一方で、総務省の通知に従わない自治体もあります。

 地元産の米を返礼品にしている長野県南部の阿南町では、寄付額に対する米の価格は5割を超えます。しかし、担当者は「地元産の米は価格を下げるつもりはない」と話します。

 理由は農業支援です。町が米の買い取りを決めた際、新たに田んぼを借りたり作付面積を広げたりした農家がいるといいます。「農家を苦しめるような変更は考えられない」と訴えます。

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 住民が他の自治体にふるさと納税し、税収が減った自治体の中には、今回の通知に理解を示すところもあります。

 三重県四日市市は15年のふるさと納税の収支が約1億3千万円の「赤字」になり、森智広市長が4月に「非常事態」を宣言しました。「あたかも商品を買うような行為が市税の減少につながっていることを知ってもらいたい」(市幹部)

 埼玉県所沢市は4月から返礼品をやめました。16年度に3699万円だった寄付は今年度は12日現在でゼロ。

 藤本正人市長は「自治体がモノで人の気持ちを奪い合うのは本来の精神から離れている。高額所得者ほど見返りが大きいという面もあり、累進課税の原則とも矛盾する」と指摘します。

漫画作者・吉谷光平

 【よしたに・こうへい】 漫画家。サラリーマン生活や漫画家アシスタントなどを経て、月刊スピリッツの「サカナマン」でデビュー。月刊ヤングマガジンの連載「ナナメにナナミちゃん」の単行本1巻が発売中。ツイッターで公開した2ページ5コマの漫画「男ってやつは」が〝30秒で泣ける〟と話題に。

最終更新:5/19(金) 6:50

withnews