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大田の“確変”呼んだ日本ハムの解放感

東スポWeb 5/17(水) 11:00配信

【赤坂英一 赤ペン!!】日本ハム・大田泰示の“確変”は本物か。巨人から移籍した今季、東京ドームで行われた12日のロッテ戦で2本塁打、3打点の大爆発。“眠れる大器”がついに覚醒したかと期待したくなる。

 私は巨人時代から大田を見ているが、打撃だけでなく取材に答える表情もまるで変わった。何を聞いても明るくハキハキと詳しく答えてくれる。「ファイターズではいろんな人がアドバイスしてくれるんですよ。監督や打撃コーチはもちろん、同じ野手の人とかトレーニングコーチの言うことも勉強になります。例えば誰か? いや、名前を言うと記事にされちゃうんで言えないんですが」 同じ巨人出身の先輩、木田GM補佐もニヤリと笑いながらこう言った。「打ってるといっても、まだ打率2割台前半なんですけどね。大田がウチに来てからいろんなことにチャレンジしてるのは確か。これまでできなかったこともやろうとしてますよ。とりあえず、見守っていてください」

 そんなふうにさらなる“確変”を予言する声がある一方で、「とにかく楽しく野球をやれていることが一番」と強調するのが城石打撃コーチだ。「大田は三振もゲッツーも多い(三振11、併殺打5=15日現在)。その代わりにホームラン一発で雰囲気を変えることもできる。だから、ここというときは、自分の思うように振ればいい。性格も真面目だし、いつも泥くさく練習に打ち込んでるし、そんなあいつの姿をみんなが見てるからね。せっかくプロに入ったんだから、もっとノビノビと力を発揮してほしい」

 気の優しい大田にとっては、そうした日本ハムならではのおおらかな雰囲気もプラスになったのだろう。大田の巨人時代をよく知るチーム関係者もこう指摘している。

「大田は巨人時代、ずーっと打てない打てないと批判されてたでしょう。二軍にいてさえ、何やってるんだって言われるしね。その点、ウチなら、全然うるさいこと言われませんから。取材に来る記者も少ないし、OBの評論家が来ることもめったにない。そんな気楽さ、解放感がいいんですよ」 野手では矢野、二岡(現巨人打撃コーチ)、投手では入来(現ソフトバンク三軍投手コーチ)、岡島と巨人から日本ハムに移籍して再ブレークしたケースは少なくない。大田なら、先輩たち以上の最大の成功例になれるはずだ。

 ☆あかさか・えいいち 1963年、広島県出身。法政大学卒。毎週金曜朝8時、TBSラジオ「森本毅郎スタンバイ!日本全国8時です」にレギュラー出演中。「すごい!広島カープ」(PHP文庫)が2万部突破。「失われた甲子園 記憶をなくしたエースと1989年の球児たち」(講談社)が第15回新潮ドキュメント賞ノミネート。今夏、新作刊行予定。

最終更新:5/17(水) 15:44

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