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ANAの787初号機、初の2回目重整備終え復帰 初便は羽田発マニラ行き

5/17(水) 20:46配信

Aviation Wire

 世界で最初に就航したボーイング787型機となる、全日本空輸(ANA/NH)の787-8初号機(登録番号JA801A)が5月17日、2回目となるCチェック(重整備)を終えて運航に復帰した。

【重整備中のANAの787】

 初号機は2011年8月6日製造。製造番号は34488、ライン番号は0008で、エンジンはロールス・ロイス製トレント1000-A2(推力2万8940kg)を2基搭載し、同年9月25日に受領した。中距離国際線仕様機で、座席数は就航当初は264席だったが、2013年10月の改修で222席に変わり、2015年11月の改修で現在の240席(ビジネス42席、エコノミー198席)になった。

 最初の商業フライトは、世界初の787による運航便である、2011年10月26日の成田発香港行きチャーター便のNH7871便。2014年6月には、世界初となる787のCチェックを、羽田の格納庫で実施した。

 また、就航当初は、白いボディーに濃紺のアクセントが入る特別塗装だったが、今年2月に通常塗装に変更。787の再塗装も、初号機がANA初となった。

◆機体の完成度向上

 Cチェックは、1年半から2年ごとに行われる整備で、自動車の車検に例えられる。機体の配管や配線、エンジンなどの内部構造点検など、整備箇所は機内外の多岐にわたる。

 初号機は3月31日にドックイン(格納庫入り)し、4月1日からANAの787初となる2回目のCチェックが始まった。世界で初めて就航した787であるこの機体は、すべての787の中でもっとも長期間飛んでいる。このため、ボーイングの担当者も来日し、より安全な機体となるよう、初号機から得られた情報をANAと分析している。

 今回の整備に携わる、ANAの整備センター 機体事業室 機体計画部 フリート計画チームの世良繁幸さんによると、水平尾翼の開口部分の改修が、主な作業項目のうちの一つになるという。各整備項目の適用により、機体の完成度がさらに高まる。

 「787固有のCチェックでの作業は、ノートパソコンを使った機体制御系ソフトウェアのプログラム変更などで、機体がコンポジット(炭素繊維複合材)でできている以外は同じです」(世良さん)と、コンピューターやコンポジットに関する事柄以外は、他機種のCチェックとほぼ変わらないという。

◆羽田発マニラ行きで復帰

 4月14日、Cチェックが行われている羽田の格納庫では、初号機のまわりに足場が組まれ、エンジンも外された状態で作業が進められていた。機内もカーペットがはがされ、シートやラバトリー(化粧室)などがところどころ外されていた。

 就航3日前の5月14日に再び格納庫を訪れると、ほとんどの足場は外され、機内もシートなどが元通りになり、整備士がエンジンカウルの表面をクリーニングしていた。

 2回目のCチェック後の初便となったのは、17日の羽田発マニラ行きNH869便。羽田の110番スポット(駐機場)を午前9時50分に出発し、マニラには午後1時28分に到着した。

 ANAは2004年4月26日、ローンチカスタマーとして787を50機購入すると決定。標準型の787-8を36機、長胴型の787-9を44機、超長胴型となる787-10を3機の計83機を発注済みで、787の発注数としては世界最多となっている。

 17日時点で、787-8は36機全機を受領済み、787-9は22機が引き渡され、787-10は2019年度から納入が始まる。

Tadayuki YOSHIKAWA

最終更新:5/17(水) 20:46
Aviation Wire