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“文教ガーデン”白紙撤退 伊豆市長と議員の溝埋まらず

伊豆新聞 5/17(水) 12:25配信

 伊豆市議会は16日、新市街地開発計画「文教ガーデンシティ」事業に関連する約8億1800万円の補正予算を審議する臨時会を前日に引き続き開き、採決の結果、賛成少数で否決した。合併特例債期限などの関係から「ラストチャンス」と位置付けて臨んだ菊地豊市長は結果を受け、「この事業から撤退する」と改めて表明。新中学校を核にこども園、公園、防災施設などを一体整備する市長“肝いり”の事業は、具体的な協議開始から3年で白紙撤回が決まった。

【時系列】文教ガーデンに関するこれまでの動き

 採決は賛成7人、反対8人。15日の委員会採決から議長が抜け、委員長2人は賛成、反対に分かれた。

 採決前の討論は13人が登壇した。反対議員は「100億円を超える事業の投資効果があると思えない。住宅地が病院候補地となり基本コンセプトを失った」「砂ぼこり対策をすると決めたが、風速も計測していない。こども園はあの場所が適正か」などと発言。教科ごとに専用教室を設ける「教科教室型」についても「まだ伊豆市には早い」「手先の見直しを示しただけ。教育の議論を深めるべきだ」「もっと調査、研究が必要」などの意見が出た。

 賛成議員は「新中学校は多くの保護者が希望している」「将来を担う子どもたちへの投資。防災機能も早急に整備すべきだ」「第2次総合計画の重要施策。必要な物を最も少ない負担で整備できる」「実施しないと子育て世代の市外への流出が加速する」などと述べた。

 否決されたことを受け、政治団体・クローバー伊豆の土屋通夫代表(70)=青羽根=は「文教ガーデンは住宅地がなくなり破たんしていた。全国的に人口減少や少子化が進む中、学校再編やこども園建設などを見直し、市が発展する事業を進めてほしい」、3月に「文教ガーデン推進デモ」を行った鈴木裕也さん(40)=上船原=は「残念。もっと早い時期から全市的に盛り上げるようにできれば良かった。これで終わりではないので、具体的には分からないが、前に向かって進みたい」と述べた。

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最終更新:5/17(水) 12:25

伊豆新聞