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驚異の15歳・久保建英の胸の内 武田修宏氏が天才少年を直撃

東スポWeb 5/17(水) 11:00配信

 サッカーのU―20W杯(20日開幕、韓国)に臨むU―20日本代表は15日、U―20ホンジュラス代表との親善試合に3―2と快勝した。注目のFW久保建英(たけふさ、15=FC東京U―18)は後半途中から出場。無得点だったものの随所で光るプレーを披露し、存在を猛アピールしたが、世界デビュー戦を前に元日本代表FW武田修宏氏(50=本紙評論家)が天才少年を“直撃”した――。

 2―2で迎えた後半17分に投入された久保は劣勢だった戦況をガラリと変えた。いきなりワンツーでゴール前へ迫りCKを獲得すると、そこからDF板倉滉(20=川崎)が勝ち越しヘッドを決め、久保が決勝点を演出した形になった。

 その後もドリブル突破や変幻自在のパスで相手を翻弄。圧倒的な個人技で存在感を放った。久保は「自分はリスクがあってもどんどんボールを持って仕掛けたいので」と強気に振り返った。本番に向け「目標を高い所に持ちたい。個人としてはピッチ内の自分、特にドリブルに注目してほしい」とアピールした。

 そんな中、武田氏は12日にU―20日本代表合宿を視察。J1磐田との練習試合後に久保本人を直撃した。「いろいろと話を聞いたけど感心したのは、物事がしっかり整理できていること。自分に何ができて、何ができなかったとか。自己分析能力が非常に高い。サッカーをよく知っているよね」と印象を語った。

 武田氏は「練習試合について聞くと、久保君は良いプレーをしていたけど『点取れなかったんで』と反省していた。相当負けず嫌いなんじゃないかな。試合に出たら『いいプレーをしなければいけない』って言っていたし、同世代の選手に比べても2、3倍は負けず嫌いだよ」と性格を分析した。

 その上で久保のパフォーマンスについては「技術面ではドリブルからシュートまでの速さがいいね。それにパスを受けるときの空間把握というのか、ピッチ全体が見えている。パスかドリブルかの状況判断が的確。しかも決断が速いから早く次のプレーに移れる」と絶賛した。

 この能力は名門バルセロナ(スペイン)で習得したという。武田氏は「久保君は小学生のときにバルセロナに入ったけど、当初はパスも回ってこなかったそうだ。そこで『ボールをもらうためにどうすればいいのか』を考えたって。普段からの取り組みで力がついたみたいだね。海外でやっていたからハングリーだし、メンタルは相当強いと思うね」と指摘した。

 注目されるU―20W杯に向けても「久保君は『本大会では1点でもゴールを多く取って(世界に)アピールしたい』と言っていた。内容よりも結果にこだわっているようだったし、年齢は若いけど、活躍すると思う」と武田氏は、わずか15歳の天才少年に大きな期待を寄せていた。

 この日、久保を視察した日本サッカー協会の西野朗技術委員長(62)は「全くミスしないし、よく周りが見えていて余裕がある。仕掛けるし、相手の逆を取ったり、クオリティーが高い。予想外のプレーもする」と高評価。さらに「スタートでもやれるし、途中からでもアクセントになる。相手に分析されないほうがいい」と、今後の起用法を練り直す可能性があることを示唆した。

 U―20日本代表は17日に韓国入りし、現地で最終調整を行うが、サッカー関係者が大絶賛する久保が“最終兵器”として日本の戦いに大きな影響を与えそうだ。

最終更新:5/17(水) 11:00

東スポWeb