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特殊詐欺など防止訴え熱演 岡谷署の劇団「野うさぎ」今年度の結団式

産経新聞 5/17(水) 7:55配信

 特殊詐欺や交通事故の被害防止を呼びかけようと、岡谷署員と地元防犯協会員で結成した劇団「野うさぎ(NO!詐欺)」が、今年度の団結式を行った。演劇練習も披露され、分かりやすさを優先した脚本に沿い、被害防止を願う署員らの演技には熱がこもっていた。

 団結式にはメンバー32人が出席。署員らは終了後、医療費などの還付金があるなどと言ってだまし取る「還付金詐欺」をテーマに、演劇の練習に取りかかった。

 劇中では、サングラスをかけた「犯人役」が、「払いすぎた医療費を返したい」などと、かつらを被った「老夫婦役」に電話。夫婦は言われるままに、ATMから現金約100万円を振り込んだ。脚本は、署員が実例を参考にしながら作ったという。

 「野うさぎ」は平成26年に結成され、寸劇や紙芝居を通して特殊詐欺などの啓発を行ってきた。活動は今年で4年目に入る。1年を通して活動する警察官の劇団があるのは県内では岡谷署のみで、昨年度は公民館などで22回公演した。

 県警によると、特殊詐欺被害は減少傾向にあるが、29年の被害状況は4月末現在で件数が67件、被害額が7990万円にのぼり、同署管内でも3件45万6千円の被害が発生している。地域の高齢者クラブなどからは、啓発活動の依頼が年々増加しているという。

 同署の浅川博章署長は「犯罪抑止につなげるため、市民の思いに応えたい」と話している。

最終更新:5/17(水) 7:55

産経新聞