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阪神・秋山、今季チーム初完投星!竜斬った自己最多12K

サンケイスポーツ 5/17(水) 7:00配信

 (セ・リーグ、阪神8-1中日、7回戦、阪神4勝3敗、16日、甲子園)ようやった! 阪神は中日に8-1で爆勝。先発した秋山拓巳投手(26)が自己最多の12三振を奪う130球の力投で自身7年ぶり、今季チーム初完投勝利を収めた。フル回転しているリリーフ陣を週はじめのゲームで休ませることに成功し、今季3度目の3連勝で貯金は「11」に。このまま首位快走や!

 九回一死一塁。秋山がゲレーロに投じた130球目は一直線に左翼席に向かったが、打球は失速して高山がフェンス手前で捕球。飛び出した一走を中継プレーで刺し、ゲームセット。ファインプレーに両手を大きくひろげ、グラブをたたいた。

 「週あたまで一人で投げ抜けて、今回は役目を果たせた気持ちです。まだまだファンの皆様には信用してもらっていないと思います。この投球を続けていきたいです」

 五回まで毎回、走者を背負いつつ、力強い直球を軸にしのいだ。一回には先頭のD2位・京田陽太内野手(日大)に左前打を浴び、二盗も許したが後続を断った。するとその裏、中谷が先制3ラン。五回に荒木のタイムリーで1点をかえされると、その直後にD5位・糸原健斗内野手(JX-ENEOS)が3点二塁打。懸命に援護してくれる野手陣に「『これは完投しないとな』という気持ちになりました」とハートに火がついた。

 8回を投げ終えてベンチに戻ると、金本監督から「(九回も)いきたいか?」と問われた。もちろん続投を志願。「そういう選択をしてくれてうれしかった」。より力が入った。9回6安打1失点。12奪三振は、4月25日のDeNA戦(甲子園)で記録した自己最高(11)を更新した。

 チーム今季初完投で3勝目。自身は2010年9月12日のヤクルト戦(甲子園)でプロ初完封Vを決めて以来7年ぶりの完投だ。中日戦はプロ入り初勝利で、高卒8年目にしてセ・リーグ5球団制覇を成し遂げた。

 決意を胸に挑んでいるシーズンだ。昨年9月16日のDeNA戦(甲子園)で1539日ぶりの1軍勝利。年末に愛媛の実家に帰ると、家族の前で「この1勝で自信がついた。来年(2017年)も思い切りやるんじゃ」と宣言した。

 正月は1週間ほど帰省して、オフを過ごしていた。だが、今年は故郷に滞在せずに京都府内で自主トレ。ルーキーだった2010年に4勝をあげるも、その後はなかなか勝てずに1、2軍を行き来した。もう後戻りはしない。必死だった。

 チーム35試合目でついに出た完投勝利に、金本監督は「ちょっと遅い」と苦笑いしつつ「先発6番手として入った投手が最初に完投してくれるのは、うれしいといいますか。ほとんど試合、壊してないでしょ。先発の役割を十二分に果たしてくれている」とたたえた。

 「今回は2桁三振がありましたが、基本は打たせてとるタイプ。欲を出さずにやっていきます」

 秋山は表情を引き締めた。チームを今季3度目の3連勝に導き、貯金は「11」の首位。それでも慢心はない。前だけを見て、走り続ける。

最終更新:5/17(水) 7:00

サンケイスポーツ