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ルーキーがオリ救った!D2・黒木がV撃呼ぶ八回0封、連敗「6」でストップ

サンケイスポーツ 5/17(水) 7:00配信

 (パ・リーグ、オリックス3-2ソフトバンク、9回戦、ソフトバンク5勝4敗、16日、京セラ)「八回の男」の気迫が勝った。新人とは思えない強心臓ぶり。オリックスのドラフト2位・黒木優太投手(立正大)の快投が6連敗中のチームに勝利を呼び込んだ。プロ初星をつかみ、お立ち台で満面の笑みを浮かべた。

 「素直にうれしいです!! きょうの試合、負けられないという思いは強かったです」

 出番はいつもの八回。同点の局面で一発もある打順だったが、動じない。「怖さをもった中で押せた」。中村晃、松田、上林の好打者を自己最速タイの153キロを武器に力でねじ伏せた。グラブに「気迫」と刻む右腕がマウンドで体現。これで、13試合連続無失点とし、防御率は驚異の0・60だ。福良監督も「いつも、厳しい場面でいってくれて」と絶賛した。

 黒木はウイングボールの行方を問われると、一呼吸置いた。噛みしめるように言葉を発した。

 「母親にあげます。直接渡そうかな。いろいろあったので…」

 母・まりさん(45)に感謝してもしきれない。母子家庭で育った。看護師で朝から晩まで働いてくれた。小学校の頃は授業参観には、仕事の合間を縫って、かけつけてくれた。目が合えば、ニッコリ。すぐに職場に戻る母の背中に寂しさを感じながらも心は満ちた。小3になると朝起きてから、2つ下の弟の身支度も整え、おにぎりを握った。夜勤明けの母に向け、食卓に手紙を置いて、出かけた。

 「電子レンジの中におにぎりをつくってあるから食べてね」

 母は泣いた。「ごめんね…」。ちょっぴり塩味がきいたおにぎりは格別だったという。だが、黒木の親孝行はまだまだ続く。ファンに力強く宣言した。

 「任されている以上、結果を残してやろうと思っています。これからも八回をずっと守っていけるように頑張ります!!」

 客席からは拍手喝采だ。頼もしい剛腕ルーキーが終盤戦を守る。

最終更新:5/17(水) 9:28

サンケイスポーツ

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