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王者たじたじ「具志堅劇場」 まな弟子のために最前列で質問攻め&スパーリング要求

5/17(水) 6:03配信

デイリースポーツ

 「ボクシング・WBC世界フライ級タイトルマッチ」(20日、有明コロシアム)

 まな弟子・比嘉大吾(21)=白井・具志堅=を世界初挑戦に送り出す具志堅用高会長(61)が16日、都内で行われた王者ファン・エルナンデス(30)=メキシコ=の公開練習を視察。記者会見では最前列で質問し、スパーリングも要求するなど、公開練習を「具志堅劇場」に変えてしまい、王者陣営をたじたじとさせた。

 記者会見が終わりかけたころ、最前列に陣取った具志堅会長が「一ついいですか?」と手を上げた。「これまでダウンしたことがあるか、聞いてみて」と質問。エルナンデスは「軽いダウンもない」と即答した。

 実は06年に8回KO負けしたことがあるのだが、具志堅会長はさらに「もう一つ。うそでもいいけど、今体重いくらぐらいオーバーしている?」と続けた。王者は苦笑いで「問題ないとしか言えない。あと2キロあるかないか」と返した。

 会長自らが質問するのは異例のこと。エルナンデスのトレーナーで元WBC世界ミニマム級王者のイサック・ブストス氏は事情を知ると、「スパイに来たんですか?」と一言。具志堅会長が「練習を見に来たんだ」と応じると、今度は「ヨウコソ」と日本語であいさつされた。一瞬、キョトンとした具志堅会長だったが「用高、ようこそ!」ととっさに返して爆笑を誘った。

 エルナンデスは軽いミット打ちと縄跳びで練習終了。帰り支度を始めた王者陣営に顔色を変えた具志堅会長は「スパーリングやらないの?1ラウンドでもいいからやってよ。それを見に来たんだから」と再三頼み込んだ。これにはエルナンデス陣営も困惑。だが「スパーリングはメキシコでやってきたのでやらない」と譲らず、“前哨戦”は幕を閉じた。

 収穫がなかったわけではない。具志堅会長は「パンチの速さを見たかっただけ。スピードはスーパーフライだけど、(15年に同じジムの江藤)光喜が挑戦したクアドラスの方が上。大吾がいつものボクシングをすればKOできるよ」と、強気の言葉を残して引き揚げた。