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松屋の新サービス「湯豆腐」 ごはんの代わりになるか検証

日刊ゲンダイDIGITAL 5/17(水) 9:26配信

 松屋フーズ(本社・東京都武蔵野市)は、牛丼店「松屋」で定食のライスを湯豆腐に変更できるサービスを、今月9日から全店に拡大した。湯豆腐は、ライスの並に比べて、糖質約94%、カロリー約72%が抑えられるという。糖質やカロリーコントロールをしている人でも安心して食べられるというが、湯豆腐がごはんの代わりになるのか。

 朝7時に朝食を食べ、適度な空腹感がわいてきた正午すぎ、松屋に入ってみた。590円の「牛焼肉定食」と、50円の「湯豆腐変更券」を購入。店内には7、8人の客がいたが、湯豆腐に変更している客は見当たらない。湯豆腐変更の売れ行きを店員のおばちゃんに尋ねると、「あまりいません。気候が暑いしね」。

 運ばれてきた牛定(写真)には、塩ダレに大根おろしとネギがかかった湯豆腐が。味はまずまずだった。やや生姜の風味がする。店員によると、塩ダレに生姜が入っているという。肉をつかんだが、いつものライスがない。豆腐と食べるのは違和感があり、生野菜と合わせて食べることにした。10分くらいで完食したが、うーん、満腹感がない。その後、お腹は落ち着くが、夕方4時ごろには空腹感に襲われ、やむを得ず“かけそば”を食べるハメに。

 正直なところ、松屋の定食は、肉と一緒にごはんをガッツリ食べたいものだ。予想はしていたが、記者(40代)にとって、湯豆腐はごはんの“代替”にならなかった。どんなニーズがあって全国展開することになったのか。松屋フーズに聞いた。

「湯豆腐は全国の73店舗で先行して販売しました。実を言うと、ライスから湯豆腐への切り替えはそれほど多くありませんでした。ただ、少なくないお客さまから販売店舗の拡大の要望がありました。湯豆腐に使う塩ダレや大根おろし、ネギなどは既にお店で扱っています。新規メニューに加えることはそれほど手間はかからなかったので、全店で扱うことにしました。要望は50代の男性などが多かった。松屋の肉は食べたいが、糖質やカロリーは気になるという方です」(広報担当者)

 若い時のようにガッツリとはいかない50代が、湯豆腐にかえて、松屋の肉をなつかしむ。そんな光景が目に浮かぶ。

最終更新:5/17(水) 13:44

日刊ゲンダイDIGITAL