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「工場の見える化」が進行中、インテル工場でも使用するダッシュボード

MONOist 5/17(水) 9:10配信

 富士通は2017年5月16日、同社のユーザーイベントである「富士通フォーラム2017 東京」(2017年5月18~19日、東京国際フォーラム)の内覧会を実施。インテルのマレーシア・ペナン工場などにも採用された「FUJITSU Intelligent Dashboard(インテリジェントダッシュボード)」を紹介した。

【インテルIoTゲートウェイ技術を採用したアドバンテックのIoTゲートウェイの画像】

●工場の見える化が生み出す価値

 富士通の「インテリジェントダッシュボード」は、工場の現場から取得した、機械の稼働状況や、製品品質、プロセス効率性、エネルギーコストなどの情報を統合して表示することで、現場だけでなく、工場レベルや企業レベルでの情報の見える化を実現するものである。

 同システムは、既に富士通でノートPCの製造を行う島根富士通で実証実験を行っており、輸送コストを30%削減するなどの成果を残している※)。さらに2017年4月には、インテルのマレーシア・ペナン工場で、エネルギー使用量や半導体製造ラインの稼働状況を可視化する共同実証を開始したところだ。

※)関連記事:富士通のPC工場、勝利の方程式は「トヨタ生産方式+ICT活用」

 富士通とインテルは2015年5月にIoT分野での協業を発表。データを吸い上げるエッジ側の基盤として「インテル IoTゲートウェイ」を活用する一方で、データの可視化や分析、活用などを富士通のデータ活用基盤とインテリジェントダッシュボードが担う仕組みを進化させてきた。

 富士通の統合商品戦略本部 ビジネスアプリケーション推進統括部 データビジュアライゼーション推進部 部長の及川洋光氏は「半導体の製造ラインは完全自動化されているため従来もデータを取ることができていたが、基本的にはトラブル時の問題解決用に分析技術などが使われる形だった。インテリジェントダッシュボードなどを活用することでほぼリアルタイムの情報を把握できるようになるため、問題を未然に防いだり、復旧時間を短縮したりする効果が得られる」と価値について述べている。

 さらに、今後について及川氏は「インダストリー4.0などの流れもあり、工場の見える化には、ここ数年で多くの製造業が本気で取り組むようになってきた。インテリジェントダッシュボードもその流れで多くの引き合いを得ており、既にいくつかの製造業で導入が進んでいる。現状は見える化をベースとしているが今後は予測に取り組んでいきたい」と述べている。

最終更新:5/17(水) 9:10

MONOist