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地区超え「いざ」に備え 草津の住民が防災組織立ち上げ

産経新聞 5/17(水) 7:55配信

 災害時に住民同士で連携しようと、草津市内で市民有志が「マンション防災委員会」を立ち上げた。住民の関係が薄くなりがちとされるマンションで防災意識を高め、共助する仕組みをつくる狙い。代表の江藤沙織さん(32)は「日頃から学区や世代を超えてつながり、いざという時に助け合える関係を作りたい」と話している。17日に防災を考えるイベントを行う。

 同委員会は江藤さんらが中心となり、今年4月に発足。きっかけは、JR南草津駅前のマンション生活だった。京阪神のベッドタウンとして急速に開発が進み、ニュータウンとして住民が増えている同駅周辺。一方で、江藤さんの暮らす地区には、町内会や自主防災組織はなかった。

 周辺は子育て世代が多く住むが、他地区も調べると、自主防災組織や町内会がないところがあった。自身も幼い息子2人がいて、3人目も出産予定とあって、災害発生時の近隣住民との助け合いや安否確認、市からの情報提供などに不安を感じたという。

 住民組織の立ち上げを模索したが、町内会のように地区で区切るのでなく「近隣の生活圏で暮らす住民らがつながるコミュニティーを作りたい」と考え、市内の住民による委員会方式で組織づくりを目指した。市から助成金が出ることも決まり、活動を本格化させた。

 委員会は、江藤さんら子育て世帯の女性6人程度が中心となって活動。子連れでも気軽に活動でき、世代も問わずに活動できるようにと、会員制は取らない。「ささいなことでも助け合える関係を作るために、普段から知り合いを増やすのも目的」と話す。

 立ち上げ以降、初となる17日のイベントは「防災さんぽ」と題し、JR南草津駅から同市野路の「はさま公園」まで歩く。地域を実際に歩き、危険箇所や避難場所などを確認する目的。昨年6月、江藤さんや知り合いの母親らで子供を連れて地域を歩き、防災倉庫を見せてもらったり、同市危機管理課の職員に防災知識を学んだりなどした経験がもとになっている。

 当日は、危険箇所をゆっくりと見て回り、公園でおにぎりを食べて関係を深める。江藤さんは「自分の住んでいる地域はどうか、備えがあるか、楽しく考える機会になれば」と話している。

 イベントは午前10~11時。午前10時にJR南草津駅西口芝生広場に集合し、出発する。申し込みは不要。参加無料。問い合わせは江藤さん(kb_impression@yahoo.co.jp)。

最終更新:5/17(水) 7:55

産経新聞