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大阪桐蔭・西谷監督、全寮制のこだわり「同学年3人部屋」の理由

夕刊フジ 5/17(水) 16:56配信

【古内義明の日本体育会紀行】大阪桐蔭(4)西谷浩一監督

 今春の選抜高校野球大会覇者、大阪桐蔭の西谷浩一監督(47)に強さの秘密を聞く第4回。同校は14日、夏の大会の前哨戦ともいえる春季大阪大会の決勝で大体大浪商に5-3で勝利。27日開幕の春季近畿大会に駒を進めている。

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 --大阪桐蔭は全寮制。寮のルールは

 「基本理念は、自分のことは自分でする。だから、後輩が先輩の洗濯をする昔のようなことは、全くないです」

 --みんな体格が立派

 「朝食は一緒に食べるのが決まりです。夜は午後8時15分まで練習し、9時までクールダウンをキッチリしてから終わり。夕飯は、練習が終わっても自主練をする子もいますので、順番に食べています。食育の勉強会はしていますが、ご飯を何グラム食べなければならないというようなノルマを課していません。身体を大きくするために、練習後に間食を挟むなり、プロテインを飲むなり、それは選手の自由です」

 --寮の部屋割りは

 「最初は3学年の3人部屋でしたが、PLに勝つためには、同じことをしていてはダメだと思うようになり、同学年同士の3人部屋にしました」

 --全てが“打倒PL”のため

 「これまではAランクの選手がPL、Bランクの選手がうちに来ていました。ならば、BをAと戦えるようにしようと考えたとき、PLの選手は1年生の時にはあまり練習ができないと聞いたので、1年生の間に仕込んで“Bプラス”くらいに持っていけたら、PLと戦えるのではと考えたわけです。先輩の雑用をする時間があるなら、1年生の練習時間を確保するようにしました」

 --ジャージーでの対話の時間は大事か

 「やはりユニホームを着ている時間は限られているので、練習後に寮で選手と話すことが強みになります」

 --一年中選手と一緒にいる

 「年末の休暇以外はずっと一緒にいます。野球がうまい子というより、好きな子がうちに来ると思っています。好きな子でなければ続かないし、うまくなりません」

 --世代を代表する選手が集まってくることにプレッシャーは

 「10-20年前に比べて良い選手がいてくれるのは確かです。高校3年間、大げさに言えば人生のすべてに付き合うつもりの子供たちなので、彼らが本気であれば、私にもそれだけの責任がある。そのプレッシャーは常に感じています」

 --プロや大学で活躍するOBの記事は、寮に張り出しているとか

 「全員に背番号を付けさせてはやれませんが、全員をうまくしてあげることはできる。うちで花開かなくても大学で頑張る子が出てくれば、それもうれしいですね」

 ■西谷浩一(にしたに・こういち) 1969年9月12日、兵庫県生まれ。報徳学園高、関西大学では捕手。教え子は中田翔(日本ハム)、藤浪晋太郎(阪神)など多数。

最終更新:5/17(水) 16:56

夕刊フジ