ここから本文です

ジョン・デーリー、飛ばしに直結する大きなトップスイング インパクトにすべてのエネルギーを集約

夕刊フジ 5/17(水) 16:56配信

 【勝者のワザ】インスペリティ招待優勝

 型破りのスイングと生き方、圧倒的な飛距離で人気者だったジョン・デーリーが、久々に勝者として名乗りを上げた。

 全米プロ、全英オープンとメジャー2勝。USPGAツアーでは、2004年ビュイック招待が最後の勝利で、その後シードを失い、欧州ツアーを中心にツアー生活を続けてきた。

 そして、50歳になってチャンピオンズツアーが主戦場になった。シニアデビューは、昨年のインスペリティ招待。今大会はデビュー1周年記念でもあった。

 最終日を首位で迎え、終盤の16番から3連続ボギーを叩いたが、1打差で逃げ切ってのチャンピオンズツアー初優勝だった。

 デーリーのスイングは、極端なほどトップスイングが大きい。一般的にはオーバースイングといわれる動きなのだが、それでバランスを崩すことはない。

 アマチュアゴルファーでもオーバースイングになっている人が少なくない。その中で修正が求められるのは、大きなスイングを支えきれずによろけてバランスを保てない人である。原因は、トップスイングでコイリングを支え切れないこと。さらに、大きすぎるトップスイングから戻すには、大きなエネルギーが必要で、そのために切り返しで力んでしまうことなどがあげられる。

 大きなトップスイングを支える右太腿の筋力があり、十分に戻し切れるパワーがある人なら、この大きなトップスイングは飛ばしに直結する。世界のドラコン選手権などに出場する超飛ばし屋のスイングをみても、そのことは理解できるだろう。

 スイングには、大きく分けて2つのタイプがある。ひとつは、フォロースルー重視で、もうひとつはインパクト重視だ。

 デーリーは、後者の代表的なスイングで、特にアイアンショットではフォロースルーを大きく振り抜かない。ヘッドをドーンと打ち込んで、それで終わり。インパクトにすべてのエネルギーを集約させる。インパクトで緩まない。

 インパクト重視のスイングならば、オーバースイングは必ずしも悪癖ではない。むしろインパクトへの助走を長くすることで、より大きなエネルギーをボールに伝えることができる。

 ■John Daly 1966年4月28日、米カリフォルニア州生まれ。アーカンソー大卒。87年プロ転向。ツアー初優勝を91年全米プロのメジャー勝利で飾った。95年全英オープン優勝。米ツアー5勝。オーバースイングと圧倒的な飛距離で人気となる一方、アルコール依存症やプライベートのトラブルでも話題を振りまいた。ギターの弾き語りのシンガーソングライターでもある。身長180センチ。100キロ。

最終更新:5/17(水) 17:07

夕刊フジ