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中国に「シャトル外交」提案 二階氏、習主席に首相親書

朝日新聞デジタル 5/17(水) 8:06配信

 自民党の二階俊博幹事長は16日、訪問先の中国・北京の釣魚台国賓館で習近平(シーチンピン)国家主席と会談した。安定的な友好関係を築くため、両首脳が定期的に往来する「シャトル外交」を呼びかける安倍晋三首相の親書を手渡すとともに、来年中までに習氏を含む首脳級が来日するよう要請した。


 親書では、首脳間交流について「今後、ハイレベルの対話を重ねながら、相互訪問を目指す」と表明した。政府関係者は「シャトル外交の提案だ」と説明。1回限りの行き来ではなく、両国首脳が定期的に複数回訪問し合うことを想定していると明かした。

 親書ではこのほか、戦略的互恵関係の考え方に沿って、あらゆる分野での安定的な友好関係の構築を目指す考えを強調。そのうえで北朝鮮問題やテロ対策などの分野での協力を促した。また中国主導でアジア、中東、欧州に及ぶ経済圏づくりを目指す「シルクロード経済圏構想(一帯一路)」を評価し、対話と連携も呼びかけた。

 首相としては、二階氏訪中の機会をとらえて関係改善の糸口を探りたい考えだ。北朝鮮問題でカギを握る中国の協力を引き出すとともに、今年は日中国交正常化45周年、来年は日中平和友好条約締結40周年という節目が続く中、「課題を抱えつつも日本は中国に協力していくというメッセージを伝える」(首相官邸幹部)狙いがある。

 そんな日本側の思惑を背に訪中した二階氏を、中国側は「かなりの厚遇ぶり」(日中関係筋)で迎えた。習氏は一帯一路国際会議に出席した各国首脳との会談で多忙。それでも二階氏との会談要請に応じた。

 習氏は二階氏を「古い友人」と呼び、会談では「二階氏が出席されたことは、『一帯一路』イニシアチブへの日本側の積極的な態度を表しており、高く評価したい」と持ち上げた。さらに、「未来志向の精神に基づいて両国関係を発展させたい」と述べ、関係改善に前向きな姿勢も見せた。

朝日新聞社

最終更新:5/17(水) 13:11

朝日新聞デジタル