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フジTV局員は仰天…日枝会長が“院政”継続を堂々公言

日刊ゲンダイDIGITAL 5/17(水) 15:00配信

 異例づくしの大型人事を発表し非常事態が続く東京はお台場。フジテレビを傘下にもつフジ・メディア・ホールディングス(以下FMH)は15日、台場本社にて17年3月期の決算説明会を開催した。この日、FMHとフジで代表取締役会長を務める日枝久氏(79)は、11日の会長退任発表から初めて公の場に姿を見せた。そして、機関投資家や証券アナリストらを前に「フジテレビは不本意な業績だった。視聴率と営業収益の向上が喫緊の課題」と悔しさをにじませながら語ったという。

 会長退任に加え、フジ亀山千広社長(60)の更迭人事が明らかになったのは、先週9日のこと。視聴率の低迷、社長就任から3年間で経常利益を3分の1近くまで減少させ、事実上の引責辞任に追い込まれたわけだが、「日枝氏の後任を務めた村上光一氏、豊田皓氏はいずれも6年ずつ社長を務めた。日枝会長は耳の痛い話は本人に直接言えず、人を介して伝えるぐらい寵愛していた亀山氏にもせめて6年は社長を任せようと思っていたはず。しかし、あのまま体制の見直しを図らずにいたら、6月の株主総会で日枝会長の責任問題に及んだはず。今回の“社長クビ”はやむなしでしょう」(フジ関係者)。

 同じく6月末、日枝氏自身も代表権のない取締役相談役に退く。約30年にわたってフジサンケイグループを牽引してきた重職から離れる形となる。その真意について多くの質問が飛ぶと、日枝会長は力強く宣言したという。

「これまでも執行上のことは社長に任せ、(自分が)指示したことはない。今後も新会長、社長をバックアップするだけ。ただし、グループ代表は催事が多いので続けます」

 歯切れも悪ければ、潔くもない。これじゃあ、引き続きグループ全体に影響力を残す「院政」を公言したようなものである。しかも、新体制にはCEO(最高経営責任者)、COO(最高執行責任者)の肩書がついていないことに質問が及ぶと、今度はこう回答したという。

「宮内社長は、CEOでもCOOでもある。嘉納君がバックアップしてくれると思う」

 要するに、わざわざCEOだのCOOだのつけなくても宮内正喜新社長(73)が“オールトップ”に変わりないと言いたいのだろうが、CEO体制を敷くとグループ代表に君臨する日枝氏自身の影響力は薄れる。嘉納修治氏(67)に至っては、現FMHおよびフジ社長からそれぞれ会長へ繰り上がったとはいえ、“お飾り”でしかない。

「会場にいたほぼ全員が、『嘉納さん要らないじゃん!』と心の中で呟いたでしょうね」(別のフジ関係者)

 表紙を替えても中身はそのまんまでは……。

最終更新:5/17(水) 15:00

日刊ゲンダイDIGITAL