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創立30周年「日文研は永遠なり」 京都、梅原さん講演

京都新聞 5/17(水) 22:10配信

 個性的な研究者たちが新たな視点の日本研究を切り開いてきた「国際日本文化研究センター」(京都市西京区)で17日、創立30周年の記念講演会が行われた。初代所長の哲学者梅原猛さん(92)が立ち上げ時からを回顧し「希望通り新しい研究が生まれている。長嶋茂雄のように『日文研は永遠なり』と言いたい」と力強く語った。
 梅原さんは、同センターの若手のホープの一人、磯田道史准教授(46)から質問を受ける形で話した。
 1987年の同センター創立の経緯について「日本研究が歴史や文学など分野ごとに限定され、もっと総合的・国際的な研究が必要だった」と振り返り、「日文研は少数精鋭の創造者の集まり。新しい研究が生まれ喜んでいる」と話した。
 一方、「戦前のような武力的な考え方でなく、日本は平和を守らなくてはならないが、しんどい立場にある」と今の政治状況を危惧し、あらゆるものを尊重する思想「草木国土悉皆成仏(そうもくこくどしっかいじょうぶつ)」の大切さを語った。自らの研究については「90歳を超えて、本当に自分の哲学を磨く時が来ている。100歳まで生きるつもりです」と述べ、会場の拍手を受けた。
 シカゴ大のジェームズ・E・ケテラー教授も「日本研究の諸問題」と題して講演した。

最終更新:5/17(水) 22:52

京都新聞