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“ケガの功名”で変身 ダル4勝目で日本人最速MLB通算50勝

日刊ゲンダイDIGITAL 5/17(水) 15:00配信

 渡米6年目にして、ついに大台到達である。

 レンジャーズ・ダルビッシュ有(30)が16日(日本時間17日)のフィリーズ戦に登板。7回を4安打1失点、9奪三振、2四球で今季4勝目(2敗)を挙げ、メジャー通算50勝目をマークした。

 この日のダルは最速158キロの直球を軸に好打者が揃うフィリーズ打線に立ちはだかった。四回までは二塁を踏ませず、五回2死二塁のピンチも7番ラップを158キロの直球を低めに決めて見逃し三振に仕留める。変化球の制球が乱れた七回に1点を失ったが終始、安定した投球を披露。ダルの好投もあってチームは勝率5割(20勝20敗)とした。

■肘にメスで自身の体により関心が

 ダルは右肘のトミー・ジョン(腱の修復)手術から復帰2年目の今季、患部の負担を減らすため、調整法に工夫を凝らしている。これまでは登板2日後に行っていたブルペンでの投球練習を、中5日以上の場合は次の登板日の3日前に変更。中4日でのマウンドが続いたり、球数が100以上に達した場合は、次の試合にはあえてノースローで臨み、肩、肘の消耗には細心の注意を払っている。

 30歳を迎えたこともあり、今まで以上に疲労回復にも努めている。登板後は細胞組織が活性化する効果のある酸素カプセルへ。もともと、コンディショニングへの意識は高かったとはいえ、肘にメスを入れたことで、より自身の体への関心が高まったようなのだ。

 復帰してからのダルは謙虚さも備わったともっぱらだ。これまでは自分の考えを貫いてきたが、他人のアドバイスにもしっかりと耳を傾けている。

 実際、今季はブロケイル投手コーチに助言を求めるシーンが目立つ。肘の負担を減らすためだろう。ブルペンでは変化球の握り、リリースポイントを確認するため、同コーチと長時間、話し合うことも。

 投手として、人間として、一皮むけたとすれば、まさにケガの功名だ。

最終更新:5/17(水) 15:00

日刊ゲンダイDIGITAL

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