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<米機密情報漏えい>イスラエル提供、露はイランに伝達か

毎日新聞 5/17(水) 11:06配信

 【ワシントン高本耕太】トランプ米大統領がロシアのラブロフ外相らとホワイトハウスで会談した際に機密情報を漏らしたとされる問題で、米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)は16日、情報はイスラエルから提供されたものだったと報じた。イスラエルの同意なしにトランプ氏が情報を漏らしたとすれば、トランプ氏の同国初訪問を22日に控え、両国政府の信頼関係が損なわれる可能性もある。

 米主要メディアによると、機密情報は過激派組織「イスラム国」(IS)に関するもので、旅客機に持ち込んだノートパソコンを用いたテロ攻撃が計画されているという内容。ロシアがイスラエルと敵対関係にあるイランに情報を伝達した可能性も指摘されている。中東地域で広範な情報収集活動を展開するイスラエルが活動の中止や見直しを強いられれば、米国主導の対IS作戦にも影響が出る。

 タイムズ紙は情報はイスラエル政府から提供され、「イスラエル側が慎重に扱うよう求めていたものだった」と伝えた。ダーマー駐米イスラエル大使はタイムズ紙の取材に事実関係のコメントを避け、「米国との情報共有関係を信頼している」と述べた。米国のスパイサー大統領報道官もホワイトハウスで記者団に「この種の議論には立ち入らない」と確認を拒んだ。

 一方、トランプ氏は16日、漏えい疑惑の発覚以降初めてホワイトハウスで記者団の質問に応じ「(ロシア)外相と素晴らしい会談をした」と述べて、自身の言動に問題はなかったとの認識を示した。記者会見したマクマスター大統領補佐官(国家安全保障問題担当)は「ISの脅威は誰もが把握していることだ。会話はまったく適切だった」と強調したが、機密情報の漏えいを明確には否定しなかった。

 トランプ政権は中央情報局(CIA)のポンペオ長官が下院情報委員会メンバーに経緯を説明するなど、事態収束を図る構えだ。しかし、議会側からは「ロシア側との会談の録音や議事録を提出すべきだ」(民主党のワーナー上院議員)との声が高まっている。

最終更新:5/17(水) 11:21

毎日新聞