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【千葉市長選2017】選管、投票率アップへ奔走

産経新聞 5/17(水) 7:55配信

 28日投開票の千葉市長選の投票率を上げようと、市選挙管理委員会が懸命の啓発活動を進めている。前回市長選で約31%、3月の県知事選や近年の国政選挙でも県内の投票率はおしなべて沈滞傾向。人気モデルの起用や、コンビニエンスストアでの選挙公報配布、子供時代から選挙に行く意識を呼び覚ます投票所への“親子誘致”作戦-。街行く千葉市民の意識変革を促す努力が続く。(中辻健太郎

 ◆20代の低さ目立つ

 市選管によると、前回市長選の投票率は31・35%。8年前に前市長の汚職事件に伴って行われた前々回の43・50%から大幅に下がった。中でも20代の低さが目立ち、市内6区の投票所からそれぞれ1カ所を抽出し調べた結果、20代の投票率が前々回選23・60%、前回選で16・55%だった。

 候補者間での際立った争点が見えにくく、「静かな選挙戦」との印象と言われる今回選では前回並みの低投票率も懸念されている。

 そこで市選管は、イメージキャラクターにテレビなどで人気の市出身モデル、飯豊まりえさん(19)を起用。18歳選挙権が適用された昨年の参院選で投票した飯豊さんが「19歳のわたしは、もう経験しました。」と、投票を訴えるポスターを3千枚作った。スマートフォンにインストールした専用アプリをポスター画像にかざせば、飯豊さんの動画が見られる。

 今回選からの新PRとして、市と包括提携協定を結ぶコンビニのセブン-イレブン・ジャパンと協力、市内161店舗に選挙公報を置いた。「選挙を身近に思ってもらう試みで市民の意識向上につなげたい」(市選管)

 ◆“親子誘致”作戦も

 小・中学校に選挙チラシ7万枚を配る「親子で投票所にいこう!キャンペーン」も新たな取り組み。チラシには、投票所に行けば答えが分かる選挙クイズが印刷され、投票所に設けられた応募箱に投函(とうかん)すれば、抽選で啓発グッズのLEDライトが当たる。「将来の投票率向上には、子供時代からの主権者教育が重要。子供が投票所に行くと言えば、親子で投票所に足を向けるきっかけになり、親の投票の後押しにもなる」(市選管)との狙いだ。

 このほか、若者向け啓発サイトの特設や、市内にある大学キャンパスへの啓発チラシ配布も行う。

 あの手この手の投票率アップ作戦の印象を、街行く千葉市民に聞くと…。

 長女(4)と市中央公園を訪れた同市若葉区の会社員、山本歩美さん(28)は「選挙が盛り上がっている気がせず、投票に行く気になれない。子供が小学生になったら、親子で投票所に行くことも考えるかも」と話す。男子大学生(21)は「選挙に興味はないけれど住んでいる街だし、投票率を上げるため、という目的で行こうと思う」と語った。

 市選管は「危機感を持ち、多くの有権者に投票に足を運んでもらえるよう努める」と話している。

最終更新:5/17(水) 7:55

産経新聞