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<高浜原発>4号機が再稼働 18日にも「臨界」へ

毎日新聞 5/17(水) 17:09配信

 関西電力は17日午後5時、福井県高浜町の高浜原発4号機(出力87万キロワット)を1年3カ月ぶりに再稼働させた。原子力規制委員会の新規制基準に合格した原発の再稼働は、九州電力川内1、2号機(鹿児島県)、四国電力伊方3号機(愛媛県)に次いで4基目。伊方3号機と同様、ウラン・プルトニウム混合酸化物(MOX)燃料を使うプルサーマル発電となる。関電は高浜3号機も6月上旬に再稼働させる。

 高浜4号機の中央制御室の様子は、関電原子力研修センター(高浜町)でライブ中継された。中央制御室では運転員19人が待機し、宮田賢司発電所長ら関電社員や原子力規制委員会、福井県と高浜町の担当者も立ち会った。午後4時57分、当直課長が「制御棒操作をお願いします」と指示し、同5時、運転員が核分裂反応を抑えていた制御棒を引き抜くレバーを動かして原子炉を起動させた。約2分後、「4号機、原子炉は17時ちょうどに起動しました」とアナウンスが流れた。

 関電によると、高浜4号機は18日午前6時ごろ、核分裂の連鎖反応が安定した状態で続く「臨界」に達する見込み。22日午後2時ごろに発送電を開始し、6月中旬に営業運転に入る。

 高浜4号機は新規制基準に合格して昨年2月に再稼働したが、直後に電気系統のトラブルで緊急停止した。翌3月には大津地裁が運転差し止めの仮処分を決定し、稼働できなくなった。関電が保全抗告し、今年3月に大阪高裁が地裁の仮処分を取り消したため、再稼働にこぎ着けた。

 福井県の西川一誠知事は「重要なことは、関西電力および関係者全員が、クリアした規制基準をもとに原子力発電所の安全な運用に最大限の注意を払い、実績を重ねることで国民の理解を得ていくことだ」とのコメントを発表した。【高橋一隆、近藤諭、岸川弘明】

最終更新:5/17(水) 20:18

毎日新聞