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デザインを一新したフラッグシップ――写真で解説する「HTC U11」

5/17(水) 16:09配信

ITmedia Mobile

 5月16日、HTCのフラッグシップモデル「HTC U11」が台湾・台北で発表された。このモデルは日本法人であるHTC NIPPONからも発表され、その中でFeliCa(おサイフケータイ)などへの対応が明記されていることから、国内発売も確実視されている。

【ソーラーレッドのHTC U11】

 U11の最大の特徴は、左右に感圧センサーを内蔵し、“握る”操作を実現したこと。内耳の状況をスキャンし、イヤフォンのチューニングを行う「HTC Uソニック・ハイレゾ」にも対応する。アウトカメラのセンサーは1200万画素で、レンズはF1.7で明るい。インカメラには1600万画素センサーを搭載し、精細な写真撮影が可能だ。デザインも「HTC 10」から一新し、背面にガラスを採用している。

 U11の特徴を1つ1つ、実機の写真を交えてチェックしていこう。

●握って操作する「エッジセンス」

 ハードキーやタッチでの操作に加え、HTCが新たに提案するのが「エッジセンス」という“握る操作”だ。端末の左右に感圧センサーを搭載しており、ぎゅっと強めに持つとそれが反応する。力を検知すると、画面の左右に波を打ったようなエフェクトが出現し、それが視覚としても分かる仕様になっている。

 反応圧力のレベルは設定で変更できる。軽く握って反応してしまって操作しづらいときや、逆に強く握らないと反応しないようなときは、ここで調整可能だ。

 エッジセンスは、短い握りと長い握りを判別する。それぞれに「カメラの起動」「Google Nowの表示」「アプリの起動」といったアクションを割り当てることができる。「スクリーンショット」や「フラッシュライト」などもアクションとして用意されている。自撮り(セルフィー)中にはシャッター代わりに使うこともでき、自然な形で撮影できる。

●付属のイヤフォンマイクはUSB Type-C接続 ノイズキャンセリングも可能

 サウンドに新たな機能を搭載したことも、HTC U11の特徴といえるだろう。

 U11のパッケージには、USB Type-C端子に直接挿すイヤフォンマイクが付属している。このイヤフォンマイクは端末と連動して内耳の反響をマイクで分析し、音のレベルを調整する「HTC Uソニック・ハイレゾ」という機能に対応している。

 Uソニック・ハイレゾを設定した後に音楽を再生すると、音圧などもガラッと変わり、低音・高音ともに広がりが出る印象を受けた。

 このイヤフォンマイクは「アクティブ・ノイズキャンセレーション」にも対応している。イヤフォン側のマイクで音を拾い、逆位相の音をぶつけることでノイズを消すという、ソニーモバイルコミュニケーションズのXperiaシリーズと同じ仕組みだ。

 ただし、この機能を実機で試してみた限りでは、ノイズキャンセルの効果はやや弱めで、周囲の音が聞き取れるレベルだ。また、周囲の環境に合わせた設定もない。

 音の設定という意味ではイコライザーも非搭載で、先述のUソニック・ハイレゾが設定した環境をオンにするか、オフにするかの2択となる。

●カメラは「RAW撮影」や「3D録音」に対応

 アウトカメラは1200万画素のセンサー(画素ピッチ1.4μm)と、F1.7のレンズを組み合わせている。光学式手ブレ補正や位相差オートフォーカス(AF)にも対応している。

 静止画の撮影モードは「通常」のほか「パノラマ」や「プロモード」に対応している。プロモードではRAW撮影が可能で、ホワイトバランス、露出、ISO感度、シャッター速度、焦点距離を手動で変更できる。

 動画撮影では、音声の「3D録音」に対応。被写体との距離に合わせて臨場感ある音を録音できる。

●「Google Assitance」と「Alexa」に対応

 発表会では、「5G(第5世代移動体通信)」を見据えた“次のスマートフォン”に必要な要素として「AIによる音声コマンド」が挙げられた。これを受けて、HTC U11では「Google Assistant」とAmazonの「Alexa」に対応している。

 Google Assistantについては対応言語に設定したときのみオンとなる仕様で、非対応言語では「Google Now」が起動するようになっている。試しに端末の言語を「日本語」にすると、Google Assitant非対応であるためGoogle Nowが立ち上がった。

 Alexaについては、7月のソフトウェアアップデートで実装される予定だが、日本では現時点でサービスインしていないため、これも日本では非対応となりそうだ。

 なお、これらの音声コマンドサービスも、端末を握ることで起動できる。本体を手に取り、握って話しかければ、必要な情報を得られる――これが、HTCの考えるシナリオだ。

●他にも見どころあり

 機能面では、本体前面に指紋センサーを備えている。センサーはボタンのように見えるが、物理的に押し込むことはできない。

 ホーム画面の一番左には、AIによって最適なコンテンツを表示する「センス・コンパニオン」を搭載する。ただし、この機能は実際に使い込むことができていないため、どこまで精度の高い情報をオススメしてくれるのかは未知数だ。

 フラッグシップモデルとしては、デザインが従来モデルから刷新されたこともU11の特徴だ。

 グローバルではHTCが率先して採用したメタルボディーを廃し、背面にはガラス素材を採用。ガラスを重ね合わせ、その上に蒸着塗装を施したといい、これによって見る角度によって違った表情を見せるデザインに仕上がっている。例えば、カラーバリエーションの1つである「ソーラーレッド」は、表面から見ると輝きのある赤色に見えるが、横から角度をつけた状態で見ると、まるでゴールドのような色合いになる。

 カラーバリエーションはこのソーラーレッドに加え、「アイス ホワイト」「アメイジング シルバー」「サファイア ブルー」「ブリリアント ブラック」の全5色展開となる。ソーラーレッド以外の4色も、同様に光によって、色合いが変化する。写り込みまでする光沢のあるガラスを使った素材は美しく見える半面、手に取ったときにつく指紋が目立ったのも事実。この点は、賛否両論分かれるところかもしれない。

 なお、HTC NIPPONのプレスリリースに掲載された画像では、全5色のうちソーラーレッドが省かれている。日本ではソーラーレッドを除く4色展開となる可能性もありそうだ。

 フラッグシップモデルということもあり、HTC U11は大手キャリアから発売される可能性が高い。5月24日に発表会を予定しているNTTドコモに加え、KDDIも田中孝司社長が筆者の質問に答える形で発表会の開催を予定していると明かしている。ソフトバンクは2017年夏モデル4機種を発表したばかりだが「隠し玉」があることも示唆している。

 HTCは過去3キャリアすべてに端末を提供してきた実績があるだけに、いずれも可能性はゼロではない。どのキャリアから発表されるのかは、お楽しみにしておきたい。

最終更新:5/17(水) 17:55
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