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<トランプ大統領>深刻さ増す「ロシア疑惑」

毎日新聞 5/17(水) 20:26配信

 ◇捜査中止要請、米メディアが報道

 【ワシントン高本耕太】米メディアは16日、トランプ大統領が連邦捜査局(FBI)のコミー前長官を解任する前、ロシア側との不適切な接触で辞任したフリン前大統領補佐官(国家安全保障問題担当)の捜査をやめるよう要請したと報じた。政権のロシアを巡る疑惑が深刻さを増す中、議会からは司法妨害について独立捜査を求める声が上がっている。

 報道によると、フリン氏が辞任した翌日の2月14日、トランプ氏はホワイトハウスの大統領執務室でコミー氏に対し、「捜査を手放してくれないか。きっぱりと終わりにしてほしい。フリンはいい人間だ」と語った。コミー氏は「フリン氏がいい人だとは分かっている」とだけ答えた。トランプ氏はメディアへの情報漏えいに不満を表し、機密情報を報じた記者を投獄すべきだとも主張したという。

 コミー氏はやりとりの詳細をメモし、FBI高官らと共有していた。コミー氏は今月9日に解任された。ホワイトハウスは声明で「大統領は誰に対しても、いかなる捜査の終結も要請したことはない」と主張した。

 共和党の重鎮、マケイン上院議員は「(捜査介入したニクソン大統領が弾劾中に辞任した)ウォーターゲート事件並みにスキャンダルが拡大した」と非難。与党内にも真相解明を求める声が広がりつつある。

 一方、トランプ氏が10日のラブロフ露外相らとの会談で漏らしたとされる過激派組織「イスラム国」(IS)に関する機密情報は、同盟国イスラエルが慎重な取り扱いを求めていたにもかかわらず、同意なしにロシア側に伝えた疑いが浮上。ロシアが、イスラエルと敵対するイランに伝えた可能性も指摘される。イスラエルのハーレツ紙は「緊密な情報共有関係を脅威にさらす」と懸念を示した。

最終更新:5/17(水) 21:08

毎日新聞