ここから本文です

東証足踏み、あと「2円」 円安一服で2万円の壁

産経新聞 5/17(水) 7:55配信

 東京株式市場で日経平均株価が約1年5カ月ぶりの2万円台を前に足踏みしている。16日は朝方に一時1万9998円49銭を付け、残り1円51銭まで肉薄したが、失速して大台回復は持ち越された。平均株価を押し上げる円安ドル高が足元で一服しているほか、2万円台に迫ったことで利益確定売りが出ていることも壁になっているようだ。

 16日は前日の米株高を引き継いで反発して始まり、午前中に取引時間中としては平成27年12月2日以来の高値を付けた。だが、その後は伸び悩み、一時マイナスに転じた。午後はプラスを保ったが小動きで、終値は前日比49円97銭高の1万9919円82銭だった。

 「2万円の壁」をなかなか越えられない要因の一つは、円安ドル高の流れが頭打ちになっていることだ。

 フランス大統領選で極右政党の候補が敗れたことや6月の米追加利上げが織り込まれたことで、円相場は大型連休後に一時1ドル=114円30銭台まで下落。だが、最近は一時1ドル=113円台前半まで押し戻された。安定して推移しているが、短期的な円安ドル高の流れは一服感が出ている。

 要因はほかにもある。大和証券の石黒英之シニアストラテジストは「(株価が上昇に転じて値を戻したところで売る)『戻り売り』の圧力が強い」と指摘。直近で平均株価が安定して2万円近辺を付けていたのは27年。このときに株式を買っていた投資家が、2万円台回復を前に利益確定売りに動いているという。

 東証1部の売買代金は8日に約5カ月ぶりに3兆円を超え、最近も2兆円台後半で推移し、先高観の強さの表れとみる向きがある。石黒氏は「売買代金は高水準で推移しており、2万円台をいつ付けてもおかしくない」と話している。(森田晶宏)

最終更新:5/17(水) 8:16

産経新聞